週明け21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比38.04ポイント(0.97%)高の3949.91ポイントと続伸した。約2週ぶりの高値水準を回復している。

 投資家心理の改善が継続する流れ。中東不安がやや後退し、原油相場が続落していることや、産業支援など中国の政策に対する期待感が引き続き支えとなっている。8月の月次経済統計では、内需不振が鮮明化。当局は経済対策を強めるとの見方が根強い状況だ。また、足もとで対米ドルの人民元高が進行していることもプラス。投資マネーの還流も期待された。
 中国の大型連休や、米中首脳会談を前に朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は中盤から上げ幅を広げている。中秋節・国慶節の大型連休で、本土市場は今週25日と10月1~7日が休場だ(香港市場は10月1日が休場)。一方、習近平・国家主席は11年ぶりに国賓待遇で米国を公式訪問し、24日にトランプ米大統領との首脳会議に臨む予定となっている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、医薬の上げが目立つ。華北製薬 (600812/SH)と哈薬集団(600664/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、薬明康徳(603259/SH)が5.0%高、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.9%高、浙江海正薬業(600267/SH)が4.3%高で取引を終えた。政策支援の動きを好感。
中国政府は18日、「医薬工業発展『第15次5カ年計画(2026~30年)』」を発表した。報道によると、人工知能(AI)や量子計算、遺伝子編集など先端技術を創薬に取り込み、バイオ医薬を新たな基幹産業に育てる。そのほか、李強・首相が18日に開いた国務院常務会議では、高齢者支援として、医療・リハビリテーション・介護サービスの拡充について協議された。
 不動産株も急伸。緑地HD(600606/SH)が10.3%(ストップ)高、華麗家族(600503/SH)が10.0%(ストップ)高、華遠地産(600743/SH)が9.9%(ストップ)高、金地集団(600383/SH)が9.8%高、信達地産(600657/SH)が7.5%高、保利発展控股集団(600048/SH)が6.8%高で引けた。
 海上輸送やエアラインの運輸株もしっかり。寧波遠洋(601022/SH)が4.9%、中遠海運HD(601919/SH)が3.8%、中遠海運特殊運輸 (600428/SH)が3.0%、中国東方航空(600115/SH)が1.2%、中国国際航空(601111/SH)が1.0%ずつ上昇した。資源・素材株、自動車株、軍需産業株、自動車株、消費株、インフラ建設株、金融株、電子機器株なども買われている。
 半面、半導体株の一角はさえない。半導体のパッケージング(封止)・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.1%、半導体パッケージングの蘇州晶方半導体科技(603005/SH)とIC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)がそろって0.6%、半導体材料の有研新材(600206/SH)が0.5%ずつ下落した。ほか、公益株、通信株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.97ポイント(0.67%)高の297.58ポイント、深センB株指数が3.10ポイント(0.27%)高の1172.06ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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