■出身地はいずれも九州、22歳・27歳のペア

 バドミントン女子ダブルスの、末綱聡子(すえつな さとこ)選手と前田美順(まえだ みゆき)選手のペアを指す。北京五輪大会では準々決勝で2004年アテネ大会で優勝した世界ランキング1位の楊維・張潔ブン両選手のペアを破り、大きな話題になった。
(ブンは雨かんむりに「文」)

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 末綱聡子選手は1981年1月30日生まれの27歳。出身は大分県。身長は167センチメートルで体重は60キログラム。前田選手は1985年10月14日生まれの22歳。出身は鹿児島県。身長は169センチメートルで体重は62キログラム。ふたりとも、所属はNECセミコンダクターズ九州・山口。

 これまでの主な国際試合の成績としては、2005年8月には同種目で一流選手のあかしとされる世界バドミントン選手権大会に出場して第1回戦突破(2回戦で敗退)。06年12月ではドーハで開催されたアジア大会に出場し、団体戦で日本の銀メダル獲得に貢献。USオープン2007では優勝。海外試合の優勝は同試合が初めてだった。

 北京五輪出場を決めたのは、08年4月にインド・ハイデラバード市で開催されたインドグランプリでの準優勝だった。


■世界一の中国ペアに「イヤな相手」と言わせた名コンビ

 8月11日の楊維・張潔ブン両選手との対戦では、相手に集中して攻められた前田選手が耐えに耐え、一瞬のチャンスを得た末綱選手がスマッシュ。楊・張選手が末綱選手の攻撃力を警戒すると、意表をついて前田選手がスマッシュといったシーンも見られた。

 中国選手の張潔ブンは、試合前に中国記者にオフレコ(掲載しない約束で告げる情報)として、「最もイヤな選手との対戦」と「最不想対的(もっとも対戦したくない相手)」すなわち「イヤな相手」と表現。とらえどころのない戦いぶりを嫌った。

 日本バドミントン協会が毎月発表している日本ランキングでは、それまで2位だった赤尾亜希・松田友美のペアを2007年10月に抜いて3位から2位に浮上。同ランキング1位はオグシオこと「小椋久美子(おぐら くみこ)・潮田玲子(しおだ れいこ)両選手の「オグシオ」ペア。

 しかし、世界ランキング(08年7月)ではスエマエが6位、オグシオが8位。

■勝利に沸いた日本で突如発生した「スエマエ」の愛称

 スエマエが北京五輪の準々決勝で楊維・張潔ブン両選手のペアを破った瞬間を、中国メディアは「出場した4人全員が泣いた。日本ペアは歓喜のあまり突っ伏して泣いた。中国ペアは落胆して泣いた」などと表現。

 また、スエマエを黒馬(ダーク・ホース)として、世界ランキング1位の楊・張の敗北を「大番狂わせ」と表現するメディアが多い。ただし、スエマエの戦いぶりを紹介して、「不可思議な勝利ではない」と紹介するメディアもある。


 「スエマエ」の愛称ができたのは、同試合に勝利してから。それまでにあった小椋・潮田ペアの「オグシオ」を模倣したとみられる。11日には「スエマエ」、「マエスエ」の両方があったが、12日ごろには「スエマエ」がほぼ定着した。

 同日午後4時8分に、グーグル(日本)で検索したところ、「スエマエ」のヒット数は6250件、「マエスエ」のヒット数は291件。(編集担当:如月隼人)

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