いつもの笑顔で大谷はサヨナラ勝ちの輪に加わった。7月30日(日本時間31日)の本拠地・マリナーズ戦以来31試合ぶりに先発を外れ、今季7度目の欠場。

ロバーツ監督は「明日の予定はまだ分からない。今日(の彼)は何も行わなかったので、今はまだ確定させず、明日どのような状態で現れるか様子を見たい」と4日(同5日)の出場は当日判断となることを明かした。

 ただ、体はいつも通りではない。左膝、右上腕だけでなく、新たに首の問題が判明した。前日の試合では延長10回無死三塁で4打席連続三振に倒れ、移籍後ワーストを更新する60打席ノーアーチ。スイングした後に右腕を気にするしぐさもあった。大谷からトレーナー陣には、右上腕から首にかけて違和感があったことが報告されたという。指揮官は「だから顔をしかめたり、腕を振ったりして何とかしようとしていたが、それが叶わなかったのだと思う」と明かし、「昨夜が限界点だった」とした。

 この日の完全休養はテキストでロバーツ監督が通達した。大谷からは了解の意味がこもった「敬礼の絵文字」が返ってきたという。2人の関係性の良さが垣間見えるが、今後はIL入りを含めて、シビアな判断が求められるかもしれない。「最終的にはチームの利益になるかどうかに基づいて、彼を出場させるかどうかを私が決定する。

ユニホームに書かれた背番号と名前(ネームバリュー)だけで出場させるつもりはない」と指揮官。一方で10月のポストシーズンに向けて「これからの3~4週間をどのように乗り切るか、それを考えるのは我々の役割だ。誰もが期待する姿が見られると確信している」と大谷の復活を“予言”した。

 左膝などが回復せず、白紙となった投手復帰計画も諦めたわけではない。ゴームズGMは「メリットよりもデメリットが大きくなれば断念するが、今は必ずしもそういう状況とは思っていない」と語気を強めた。しかし、レギュラーシーズンも残り1か月を切ったところで再び登板を目指すことにメリットがあるのかは微妙なところ。先発陣がそろうチーム事情からも「打者・大谷」を優先すべきとの意見は多い。最終的には本人の感覚に頼らざるを得ない部分は大きいが、何試合休ませるかなど球団の手綱の引き方が未来を左右するだろう。(中村 晃大)

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