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「真かまいたちの夜」制作者に聞く~意味のないように見える分岐も必要やな編 麻野一哉×我孫子武丸2

2011年12月19日 11時00分

「真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)」(パッケージはPS Vita)
(C)2011 CHUNSOFT

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本格ミステリはジャンルとして成立するのか

――麻野さんはミステリ好きだったんですか?
麻野 うん。いまでも読んどるよ。我孫子さんのはすぐ読むともったいないので、面白いのがないときに読む用に取ってある。
我孫子 物は言いようやね(笑)。
麻野 俺は騙されるのが好きだから、少々理不尽でもびっくりさせて欲しいのよ。我孫子さんからすると「これはミステリとしてなってない」って物言いがつくような作品も好きかも。こういうこだわり、我孫子さんすごいでしょ。
我孫子 そりゃまあ「これはあかんやろ」ってのはけっこう。
麻野 まえ本屋で立ち読みしたらミステリ界の大御所の島田荘司さんと我孫子さん、他にも有名な作家さんがいて、、座談会をしていたのよ。そうしたら島田さん相手に我孫子さんが説教していて。
我孫子 あー、あれは説教じゃないよ。それ、かなり古いですよね。僕がデビューしたばかりのころですよ。
――なんて言っていたんですか?
麻野 本格ミステリはジャンルとして成立するのかどうなのかみたいな話で、「ジャンルはジャンルとしてちゃんと扱わないと意味がない」みたいなことを。
我孫子 たとえば「こんなのはSFじゃない」という言い方があるでしょう。本格ミステリということばはもう定着していますけど、本格ってちょっと具合が悪い。なんか「本格的」に聞こえるじゃないですか。本格はいいもので、そうじゃないものは一段劣るとか、ダメなものみたいになる。ダメなものだから、SFじゃないとか、本格じゃないって言い方をするのはよろしくない。
――良いか悪いかとジャンルは別もの
我孫子 例えば僕なり麻野さんが、「こういうものが本格ミステリだよね」というジャンル定義をしたとします。それは勝手にすればいいんですよ、個人の自由なので。判定するときに「これは本格ミステリだけど、ダメな本格ミステリだね」と言えばいい。「これは本格じゃない」と言うとジャンルとものの善し悪しの話が混同されてて良くないということです。
麻野 だいたいそうですよね。本格的中華料理と言うと、もうその時点ですばらしい中華料理ってニュアンスが含まれるから。
我孫子 こういう話を20年ずーっとしているんだけど、なかなか理解してもらえない。


サウンドノベルの定義って?

――我孫子さんの「本格」の定義はなんですか?
我孫子 まず謎がある。そしてそれを解決することがメインの興味になっていること。
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