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「NEWラブプラス」は文学パンク〈内田明理「お義父さん」インタビュー前編〉

2012年2月17日 11時00分 ライター情報:池谷勇人

「NEWラブプラス」で追加されたイベントのひとつ、「読書月間」。図書委員である主人公は、推薦図書の推薦文を書くためにカノジョと一緒に一冊の本を読むことになる。強制ではないが、実際にその本を読みながら進めていくと、「カノジョと一緒に本を読み、内容について語り合う」というリアルな体験が得られるという。
(C)Konami Digital Entertainment

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世間一般では「お義父さん」と言えば配偶者の父親のことを指すが、ゲーム業界で「お義父さん」と言えば、「ラブプラス」シリーズのプロデューサー・内田明理氏のことを指す。

内田氏とは昨年、「ラブプラスぴあ」の企画「内田明理へ100の質問!」ではじめてお会いしたのだが、なんというか、ゲーム内容にも負けないくらい「ご本人」が面白い方だったのをよく憶えている。(詳しくは「ラブプラスぴあ」でどうぞ!)

物腰はやわらかなのに、学生時代に話が及ぶと「あのころはやんちゃでしたねえ」と笑う。本人曰く、中学・高校時代を一言で表すなら「文学パンク」青年だったそうだ。好きな作家はサリンジャー(※1)で、一方ではバンド活動にも明け暮れた。「ゲームは?」と聞くと、「中学高校くらいになるとほとんどやらなくなっちゃいました」と言う。そのせいだからか、僕のまわりで「ラブプラス」にハマったのは、なぜかいわゆる「リア充」と呼ばれるような人たちばかりだった。

一見よくある恋愛ゲームに思える「ラブプラス」シリーズだが、その文脈は過去の恋愛ゲームとつながっているようで、実はつながっていない。普通、恋愛ゲームは女の子に告白されれば終わりだが、「ラブプラス」はそこからがようやく本番。DSの内蔵時計と連動し、プレイヤーと同じ時間・日付を過ごすカノジョたちと、「カノジョがいる生活」を楽しむ。画面の中のカノジョをタッチペンでつつくこともできるし、キスシーンではカノジョの唇に触れることさえできた。

「ときめきメモリアル」が誕生してからもうすぐ18年になるが、その間だれ一人として、そんなことをゲームにしようと試みた人はいなかった。一目見た瞬間から「なぜこんなゲームが突然出てきたんだろう?」とずっと不思議に思っていたのだが、内田氏と直接話してみて、ようやくその謎が解けた気がした。

「NEWラブプラス」発売にあたり、エキレビでもぜひ紹介しよう! という話になったとき、最初に思ったのが「みんなにもっと“お義父さん”について知ってほしい」だった。「ラブプラスぴあ」よりもっとマニアックな、“お義父さん”のバイオグラフィー。「NEWラブプラス」から入った人にも、「へえ、ゲーム業界にもこんな人がいるんだ」、「この人がカノジョたちのお義父さん……!」などと思いながら読んでいただければ幸いです。

※1 アメリカの小説家、J・D・サリンジャー。代表作の「ライ麦畑でつかまえて」は、落ちこぼれの若者を通じて欺瞞に満ちた社会や大人への不満をつづった青春小説のバイブル。

ライター情報

池谷勇人

ゲーム業界を中心に活動するフリーライター、でしたが、2012年にITmediaへ入社。現在はゆるふわニュースサイト「ねとらぼ」で記者をしております。

URL:Twitter:@tekken8810

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