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パンツに挟んでいるハサミを出して、ジャキジャキ切ったら面白いな〈『謎の彼女X』原作×監督1〉

2012年6月29日 11時00分 ライター情報:丸本大輔

『謎の彼女X』の原作者・植芝理一さんと、アニメ版監督の渡辺歩監督(イラスト=植芝理一)。
うえしば・りいち。大学在学中の1991年に、『ディスコミュニケーション』でコミックオープンちばてつや賞一般部門受賞。「月刊アフタヌーン」1992年2月号より同タイトルの連載開始。連載第2作目の『夢使い』もアニメ化されている。現在、『月刊アフタヌーン』で、『謎の彼女X』を連載中。/わたなべ・あゆむ。スタジオメイツなどを経て、1988年、シンエイ動画に入社、長年、「ドラえもん」の制作に携わり、短編&長編映画の監督などを勤めてきた。2011年からフリー。TV放送中の「宇宙兄弟」でも監督を勤めている。

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平凡な17歳の高校生・椿明が、謎の転校生・卜部(うらべ)美琴の流したよだれを舐めてしまったことから始まる(!)、奇想天外かつ、ピュアな青春ラブストーリー『謎の彼女X』。椿がかかった「恋の病」の禁断症状を抑えるため、よだれのついた卜部の指を椿が舐める。そんな行為が下校途中の日課という、一風変わった高校生カップルたちの物語です。
思春期男子の妄想やフェチズムが詰まりに詰まった作品で、テレビアニメ化が発表された時には期待感とともに、「よだれのシーンはそのまま流せるのかな?」などの不安もありました。しかし、4月からスタートしたアニメ版で描かれていたのは、まさに『謎の彼女X』の世界。原作ファンの僕も、嬉しさのあまり、よだれを流しました(ちょっと嘘)。ミステリー作家でエキレビライターの我孫子武丸さんも、先日掲載されたレビューで大絶賛しています。
原作とアニメ、二つの『謎の彼女X』は、どのようにして生まれたのか? 原作者の植芝理一さんと、アニメ版の渡辺歩監督にお話を聞いてきました。アニメ最終回記念対談、まずは前編です。

――僕は『謎の彼女X』ファンですが、アニメ化には正直驚きました。植芝さんはアニメ化のお話が来た時、どのような感想を持たれましたか?
植芝 よく「あの漫画がアニメ化!」とか書かれているんですけど、僕個人としては、そんなにいけないテーマの漫画なのかなと不思議に思っていて。今は描いている最中なので、(驚かれる感覚が)よく分からないんですよ。5年か10年経って冷静に振り返ったら、「たしかに変なテーマで描いてたな~」と思うかもしれませんけど(笑)。アニメ化に関しては、アニメにしたいと言ってくれている人たちのイメージがあると思うので、そのイメージのまま、直進して欲しいなと思いました。
――渡辺監督は、『謎の彼女X』という作品について、最初にどのような印象を受けましたか? 
渡辺 僕は、植芝先生のデビュー作『ディスコミュニケーション』が大好きでして。『謎の彼女X』も3巻くらいまでは読んでいて、心に引っかかる作品だったんです。なので、プロデューサーさんから、こういう企画があると提示された時、飛びついたというのが事実ですね。これがやれるんだったら、勤めてる会社を辞めても良い、と。当時微妙な立場でしたから(笑)。
――最初の打診は、まだシンエイ動画を辞められる前にあったのですね。 ※渡辺監督は、シンエイ動画で、劇場版「ドラえもん」の監督などを長年担当。

ライター情報

丸本大輔

1974年生まれ。フリーライター。瀬戸内海で生まれ育ち、現在は東京の西側在住。インタビューを中心に活動。得意ジャンルは、アニメ、マンガ、サッカーなど。

URL:Twitter:@maru_working

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