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リピート上等「シン・ゴジラ」もっと名台詞について語らせてくれ、君らも好きにしろ

2016年8月20日 10時00分 ライター情報:大山くまお
『シン・ゴジラ』の名セリフ集、後半をお送りします。無条件にグッと来るセリフから、物語の読み解きの鍵になるセリフまで、個人的な観点からいくつかピックアップしてみました。なお、この記事は完全にネタバレです。
(前編はコチラ)

だからこそ今は戻らない。祖母を不幸にした原爆を、この国に3度も落とす行為は、私の祖国にさせたくないから。
カヨコ・アン・パタースン 米国大統領特使

米国がゴジラに対して熱核攻撃を行うことを検討していると矢口に告げるカヨコ。カヨコにも即時退去命令が下されていた。しかし、カヨコは矢口たちに協力し、核攻撃から日本を救う決意をする。これまで米国の利益を考えて行動していたカヨコが、日本のために行動するように変化したのはこのあたりが契機だろう。
余談だが、カヨコ役を演じた石原さとみは、ドキュメンタリー番組出演のために長崎の原爆ホームを訪れた際に知り合った被爆者と今でも個人的な交流を持ち続けているそうだ。
イラスト/小西りえこ

ゴジラより怖いのは、私たち人間ね。
尾頭ヒロミ 環境省自然環境局野生生物課長補佐(市川実日子)

ついに米国が主導する多国籍軍がゴジラに熱核攻撃を行うことを決定した。知らせを受けた巨災対のメンバーも一様に動揺するが、尾頭さんだけはクールに言い放つ。ゴジラを生んだのも人間なら、ゴジラを殺すために核兵器を使用するのも人間。庵野秀明総監督は本作のゴジラの目をもっとも怖い「人間の目」にしたという。
なお、このセリフは1984年版『ゴジラ』の「その化物(ゴジラ)を作り出したのも人間だ。人間のほうがよっぽど化物だよ」という林田教授(夏木陽介)のセリフと対応している。

避難とは、住民に生活を根こそぎ捨てさせることだ。簡単に言わないでほしいなぁ。
里見祐介 内閣総理大臣臨時代理、農林水産大臣(平泉成)

ゴジラに熱核攻撃を行うということは、東京が無人の廃墟になるということに等しい。360万人もの都民の避難を促される中、内閣総理大臣臨時代理となった里見はこう嘆く。この言葉で、より強く3.11のことを思い起こした観客は多いだろう。登場時は、いかにものらりくらりとして無能な雰囲気を漂わせていた里見だが(日本人的=農林水産大臣!)、こうした卓見を持つ人物であることが徐々にわかっていき、最後は思わぬ活躍を見せる。里見が深々と頭を下げる姿に胸打たれた人も多いはずだ。

多種多様ですな、人の世は。
早船 フリージャーナリスト(松尾スズキ)

牧元教授の謎を追うフリージャーナリストの早船が、内閣官房副長官秘書官の志村(高良健吾)にのんびりとした口調で語りかける。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

コメント 2

  • おう 通報

    幹事長なら任せとけ!、このセリフが好きだったので取り上げてもらえて嬉しいです。矢口をリスペクトする泉の温かさ、男の友情にグッときますね。

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  • 匿名さん 通報

    この映画は渡辺哲を主役にするべきだったな

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