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「トットちゃん!」第3週。差別用語を自主規制せずにぶっ込んでくるテレビ朝日の本気度

2017年10月23日 09時45分 ライター情報:北村ヂン
帯ドラマ劇場『トットちゃん!』(テレビ朝日・月〜金曜12:30〜)第3週。

黒柳徹子の母・朝(松下奈緒)と父・守綱(山本耕史)の出会いからスタートしたこのドラマも、結婚、妊娠、出産とハイスピードでポンポン展開し、いよいよトットちゃん(豊嶋花)の「トモエ学園」での生活がスタート。
イラスト/北村ヂン

徹子も納得のキャスティング


言わずと知れた黒柳徹子の自伝小説『窓ぎわのトットちゃん』の舞台でもあり、福山雅治が歌う主題歌のタイトルともなっている「トモエ学園」。

黒柳自身がしばしば、「トモエ学園の小林先生との出会いがなければ今の私はなかった」と語っているように、このドラマにおいても超重要な人物となると思われる小林宗作先生。そんな小林先生を演じるのは竹中直人だ。

大ベストセラーであるにもかかわらず、『窓ぎわのトットちゃん』が長らく映像化されてこなかった理由のひとつには、黒柳の「小林先生を演じることの出来る役者がいない」という思いがあったという。

ドラマの放送に先駆けて、竹中直人がゲスト出演した『徹子の部屋』によると、今回『トットちゃん!』が制作されるにあたって、小林先生役を竹中が演じると知り、ようやく「この人がいた!」と納得したようだ。

実際の小林先生がどんな方だったのかは分からないが、確かに竹中演じる小林先生は、ドラマの雰囲気にピッタリとハマッていた。

自由すぎる子どもたちを見つめる優しい目と、その「自由」を守るためには厳しい態度も取る。いい先生感全開だ。

小林先生の教え子には美輪様も


トットちゃんがトモエ学園に入ったのは
真珠湾攻撃の2年前(1939年)とのことだが、日中戦争は既に開戦しており、学校の現場も軍国教育色が強くなりつつある時代だったはずだ。

現に、トットちゃんを退学させた前の学校では、生徒みんなで軍歌を歌い、軍隊へ体験入隊しに行っている。

一方、自由教育を標榜する小林先生は、「ウチでは戦争の練習はしないよ。軍歌も歌わない」と反発。

『はだしのゲン』あたりで強く印象に残っている戦時中の学校といえば、戦争に反対したら「非国民!」とか言われてボッコボコにぶん殴られる……というのが当たり前。

当時としては理想的すぎるトモエ学園の教育方針は、非現実的な存在に思えてしまうが、『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれているように、トモエ学園は実際に、当時としてはかなり画期的な教育をしていた学校だったようだ。

そもそもトモエ学園は、現在も残り、地名の由来ともなっている「自由ヶ丘学園」の流れをくむ学校で、自由ヶ丘学園が経営難に陥った際、幼稚園と小学校を小林先生が引き継いで名称を変えたもの。

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    トットちゃんを毎日見て、我が子の自由さを優しい気持ちで毎日見てあげることができるようになりました。 自立と自由は何が自立かを大人がしっかり理解してれば共存するんだと学びました。

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