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「わろてんか」に足りないものがわかった40話

2017年11月17日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第7週「風鳥亭、羽ばたく」第40回 11月16日(木)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:本木一博
イラスト/まつもとりえこ

40話はこんな話


てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)は、伊能栞(高橋一生)の紹介で、落語の神様・喜楽亭文鳥師匠(笹野高史)に会うが、寄席の“色”をつくってから出直せと言われてしまう。

「あさイチ」、柳澤秀夫にありがとう


文鳥師匠は藤吉の一番好きな噺家だと、初耳の話が出てきた。
もっとも、例えば、15日に放送されていた「奥様は、取り扱い注意」(日本テレビ)でも、主人公夫婦が互いに好きな音楽や映画を知らない描写があったので、そういうものなのかもしれないが、もっと前から、ひとことでも好きとか尊敬しているとかいう話が出てきたら、うるさ型の視聴者の口を塞げるのに。
子供のときに見たのが文鳥の落語だったでもいいではないか(「ちりとてちん」は主人公の祖父がずっと聞いていた落語のテープの主に、主人公が弟子入りすることになる運命が描かれた。のちのちそれがわかるところが感動)。

ツッコまれたいのかなと思う。
その証拠に、この朝の「あさイチ」でアサリ役の前野朋哉とキース役の大野拓朗がゲストに出てきて、柳澤秀夫が、米屋が潰れたのはキースのせいとツッコンだことで、どっと笑いが起こった。
NHK本体が指摘してくれると、視聴者も溜飲が下がる。

客の入らない風鳥亭を見限ってアサリが逃げたという話のあとで、「あさイチ」にアサリが出ていることも、
あ、逃げてここにいるんだと思って、可笑しかった。← 今日の、わろ点はコレ。

わかるやつだけわかればいい


「あまちゃん」でこういう台詞が出てきて、Twitterが沸いたことがあった。2013年6月13日(木)のことである(64話)。
「わろてんか」40話も、「わかるやつだけわかればいい」的な台詞を入れてほしかったのは、吉蔵が突然わめき出す「茄子とかぼちゃ」語り。地主と借り主を、なすとかぼちゃに見立てた端唄で、彼の芸・うしろ面はこの曲でやっている。また、借金を返せそうにない風鳥亭の状態と重ねたようにも思われる。
「あさが来た」でも、新次郎(玉木宏)が「嘘と誠」という端唄を弾いていて、当時の流行り曲を流すのは、「あまちゃん」でも「ひよっこ」でも「ちりとてちん」でもよくあることだが、「わろてんか」だと時代が昔過ぎてわかる人は減っていることだろう。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 13

  • 匿名さん 通報

    つらい時でも健気に明るくニコニコしていて周囲を癒している、という設定なのでしょうが、 危機感が無くヘラヘラしているように見えてしまうのは私だけでしょうか。

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  • 匿名さん 通報

    木俣さんが「わろてんか」を気に入ってない事はよくわかった。全体的におままごと感が拭えないのに「夢」だとか語りすぎるからしらけてしまう。

    40
  • 匿名さん 通報

    「茄子とかぼちゃ」は見ていて理解出来ませんでした。元ネタがあったんですね。栞もいまいち掴み所がない感じです。今のところ、藤吉やてんだけではどうにもならないときに便利に使えるキャラにしか見えません。

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  • 匿名さん 通報

    私は東京の人間なので大阪の笑いのつぼがわからないせいもあるんでしょうけど、あのべっぴんさんよりも面白くありません。

    39
  • 匿名さん 通報

    時計代わりに見ているのを視聴率で語っちゃいかんよな、NHKは。もうべっぴんさんの悲劇を繰り返してはいけないのでは?

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