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今年ベスト級(断言)ストップモーション和風バトルファンタジー「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」を観ろ

2017年11月22日 09時45分 ライター情報:しげる
もしも今あなたが「映画を観に行きたいけど何を観ていいかわからない」という状態であれば、見るべきはただひとつ、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』である。昔の日本を舞台にしてストップモーションアニメで描かれる、スリリングな物語だ。

『日本むかし話』かと思いきや、キメキメのバトルが!


絵面的には『日本むかし話』というか、NHK教育っぽいニュアンスが漂っている『クボ』。しかしその内容は驚異的な手間とフェティシズムが惜しげもなく投入された、キレキレのバトルファンタジーである。映画の前口上にして決め台詞である「瞬きするなら今のうちだ」という言葉通り、本当に瞬きするのも惜しいほどの激しく美しい映像が展開される。

遠い昔の日本、片目のない赤子と三味線を抱えた女が、一艘の小舟で海を渡っている。何かから逃げている女は不思議な三味線の力で巨大な波を割り危機を避けるが、最後には大波にのまれて赤子と共にとある海岸に流れ着く。

10年近く後、赤子は「クボ」と名付けられ、心の壊れた母親とともに断崖の洞穴に暮らしていた。彼は不思議な三味線の音色で折り紙を動かし、強い侍であるハンゾウの物語を語るという芸で日銭を稼いでいたが、父のいない寂しさから「死者と会話ができる」という祭り(多分あれはお盆でしょうね)に参加し、「夜になる前に帰ってこなくてはならない」という母の言いつけを破ってしまう。夜になった瞬間、クボの名を呼び迫る謎の刺客。クボはギリギリのところで母の不思議な力に助けられるが、刺客たちは母を殺してしまう。

母の力によって雪山に飛ばされたクボ。目覚めると目の前には人間の言葉を話すサルがいた。口うるさいがやたら面倒見のいいサルから、刺客たちは"月の帝"から差し向けられた者であること、クボの語っていた物語に登場する3つの強力な武具は実在すること、その武具を使えば"月の帝"に対抗できることを知らされる。かくしてクボは3つの武具を探し、仇討ちの旅に出る。

折り紙や竹取物語、日本の民話の定番キャラである猿、三味線と和風っぽい要素がこれでもかと詰め込まれつつ、ちゃんと昔話っぽいストーリーになっていることがあらすじからもわかると思う。製作・監督にあたったトラヴィス・ナイトはナイキ創業者の次男にしてストップモーション・アニメ制作会社「ライカ」のCEO兼アニメーターという人で、8歳のころから幾度となく日本を訪れている。そういう人が作った作品なので、トンチキな日本感はほぼ無し。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    どんなに褒められても、お母さんの名前がサルって時点で見たくない。他の名前も時代を考えると変で、日本のことを全く調べてない感じがする。

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