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「きみが心に棲みついた」4話。キョドコ、上司の信頼を得る。元ネタはあの世界的ベストセラーか

2018年2月13日 09時45分 ライター情報:大山くまお
吉岡里帆主演の火曜ドラマ/『きみが心に棲みついた』。パステルカラーで彩られたファンシーな画面、なんでそこにいるんだよ! 的な偶然が続くマンガ的な展開、そして吉岡里帆の20%ぐらい過剰な演技が織りなすバッドテイストなトライアングルの中で、依存とハラスメントが渦巻くダークな物語が展開中だ。(原作)
『きみが心に棲みついたS』2巻/天堂きりん

「あの人に振り向いてほしいから」という不純な動機


第3話では星名(向井理)のたくらみで会社の下着発表会で自ら下着姿を晒すという恥辱を味わい、どん底状態に叩き落された“キョドコ”こと小川今日子(吉岡里帆)。先週放送された第4話では一転して、上司の八木(鈴木紗理奈)に企画書を認められるところからスタートする。人生、悪いこともあれば良いこともある。これは今日子の運気も上向いてきたのか? ……と思いきや、星名に出くわした瞬間“キョドコ”に逆戻り。この人、悪い運気を自分で引き寄せている。

「私、やっぱり星名さんにどう思われてるかが大事っていうか……」

この言葉は、今日子が星名の“呪い”でがんじがらめになっていることをよく表している。

そこにやってきた彩香(石橋杏奈)は勝ち誇った表情。今日子は彩香が昨日と同じ服を着ていることを一瞬で見抜き、すべてを察する。

どうでもいいが、原作では彩香(原作での名前は友香)が星名に抱かれているハードめなベッドシーンが何度もあるが、ドラマではそのあたりを全カット。これは石橋サイドが露出を控えたいと申し出たのではなく、露出を吉岡一本に絞ってインパクトを出したいというドラマ演出サイドの思惑ではないかと予想する。

星名にプロジェクトからの降格をチラつかされた今日子は、彼の腕にとりすがる。まるで母に捨てられそうな子のようだ。

「お、お願いします、星名さん。も、も、もうデートなんて望みません。だから、せめて、仕事だけは私から取らないでください……」

その直前、ネジネジを掴まれて首を締め上げられていたというのにこのありさまだ。それでも星名の「お前の頑張り次第じゃないか」という言葉を真っ正面から受け止めて、仕事に精を出す。しかし、その頑張りの根っこにあるのは、星名への歪んだ執着だ。

「よいものを作るためじゃなくて、あの人に振り向いてほしいから……」

吉崎(桐谷健太)が言うように、仕事の動機は不純でもかまわない。「女の子にモテたいから」と始めたバンドの曲が人の心を救ったりすることもある。だが、今日子の場合、その動機そのものが自分の心を蝕んでいる。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    どうなることやらといった展開ですね。

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