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「キタコレ」とは連合赤軍の「総括」にあたる。北原里英「サニー/32」白石和彌監督×脚本・高橋泉

2018年2月17日 09時45分 ライター情報:木俣冬
『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』で人間の汚れた面を容赦なく描きだす白石和彌監督がNGT48の北原里英を主演に、世にも稀なるアイドル映画「サニー/32」を撮った。実在の事件をモチーフに、少女が少女を殺すという凄惨な事件から14年後、「犯罪史上、最も可愛い殺人犯」と呼ばれた人物に魅入られ巻き込まれていく人々の姿を赤裸々に描く。ピエール瀧、リリー・フランキー、門脇麦など、百戦錬磨の名優たちのパワープレイと、北原が堂々渡り合う様に震えっぱなし。観客を引きずり込み激しく転がっていく脚本を書いた高橋泉と白石監督は、どうやって、アイドルをここまで禍々しくも輝かしく魅力的に描くことに成功したのか。
「サニー/32」より

また、殺人犯を誘拐し監禁した様子が公開されたネットを見ている極めて今日的な人々に、ふたりが託したものは……。
右:白石和彌 左:高橋泉
(「高」の表記は正式にはハシゴ高)

スーパーバイザー秋元康からは何を言われたのか


──実在の事件・佐世保小6女児同級生殺害事件をモチーフにした映画とのことですが、それがおふたりを掻き立てたわけはなんだったんですか。
白石 ネット社会の問題も含めてモチーフにしていますが、事件の話だけでいうと、小学生が小学生を殺すという異常事態なわけです。そこにはたぶん、家庭の問題や社会の問題などいろいろあるでしょうけれど、あの少女が何を思って行動したか、その後もどう思っているのか、本人に取材しない限り、もしかして取材してもわからないかもしれないけれど、探ってみたい、彼女の生きてきた道をたどってみたいという気持ちがありました。(高橋を見て)そんな感じじゃなかったでしたっけ?
高橋 そうですね、殺し方のディテールも気になりました。カッターで首の皮一枚までいってるじゃないですか、その時間、何を考えていたのか、考えると止まらなくなっちゃうんですね。
──10年くらい前に、映画にしようと話していらしたそうですが、当時、脚本を書き進めていたのですか?
白石 そこまでは進まず、企画を話していただけです。たとえ、脚本が出来上がっても、おそらくキャスティングが難しかったと思うんです。小学生をキャスティングするのはどうなのか、ぼくの娘がその年代になるまで待つしかないのか……みたいな(笑)。自分の娘だったら、少しは一緒に背負えるじゃないですか。それは冗談ですけれど、そういうことを考えると作業がストップしちゃいますよね。
──そのときの企画が、事件から時間が経過したという設定で蘇ったわけですが、スーパーバイザーとしてクレジットされている秋元康さんはどの程度コミットされているのですか。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 3

  • 匿名さん 通報

    ネバダたん懐かしいな。 これをモチーフに映画にしちゃったか。やっちまったな。

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  • 匿名さん 通報

    リンチ殺人鬼とバラバラ殺人鬼とレいプ魔の都 デビル パラダイス TOKIYO

    1
  • 匿名さん 通報

    殺人犯は鬼のような顔をしているものだ、という先入観念を壊した事件だった。あんな可愛い顔の子が人殺しをする、という事実にぞっとした。

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