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「隣の家族は青く見える」5話「この10年、私1人に子育てさせておいて」独善的ママは孤独に苦しんでいた

2018年2月22日 09時45分 ライター情報:むらたえりか
奈々「だから、こう思うことにしたの。『私は妊娠できないわけじゃない、まだ妊娠してないだけだ』って」
大器「お、良いねそれ」
奈々「良いでしょ」
大器「うん、良い。賛成、大賛成」

2月15日(木)放送のドラマ隣の家族は青く見える(フジテレビ系列)、第5話。
不妊治療として人工授精に挑戦する夫婦・五十嵐大器(松山ケンイチ)と奈々(深田恭子)。奈々は、隣人のこどもを預かったり、義理の妹の出産に立ち会ったりしたことで、自分の「こどもを授かること」への思いを確認する。
イラスト/Morimori no moRi

自分の醜い心を前向きに変える方法


朋也「つまり、排卵日の1日か2日前が人工授精日になるってことですか」
大器「そう。問題は、確定するのが前日とか2日前ってことなんだよ。しかも、精子は取れたてじゃないと意味がない」
朋也「え、そうなんですか?」
大器「病院では1時間以内って言われてるけど、できるだけ早いほうが良いらしい。まあ、前もって凍結しておくって方法もあるんだけど、夫婦揃って病院行けるのが理想的だよな。でも、仕事あるからなかなかそうはいかない」

本作は厚生労働省とタイアップしているためか、不妊治療に関してときどき説明的な台詞が出てくる。
5話でも、大器が後輩の矢野朋也(須賀健太)に、人工授精のスケジューリングの難しさについてレクチャーしていた。その後、奈々が職場でシフトの変更を依頼するシーンに続く。
奈々の上司は基本的には優しく、奈々を気に入っていて少し甘い。それでも、急なシフト変更が続くことには迷惑そうに注意をする。

実際、不妊治療のために仕事を休む機会が増え、退職をしたり仕事内容を変えたりせざるを得ない人は多いそうだ。
不妊当事者による支援団体「NPO法人Fine(ファイン)」が、2017年に実施したアンケートによると、仕事をしながら不妊治療を経験した人のうち95.6%が「両立は困難」と回答している。
また、仕事と不妊治療の両立が困難で働き方を変えた人のうち、どのように働き方を変えたかに対して「退職をした」と答えた人が50.1%。半数以上の人が仕事そのものを諦める結果となった。

働き方を変えた人は、職場に対する申し訳なさやこどもができない自分に対する情けなさを強く感じているというから痛ましい。
「周りが迷惑している」と言われた奈々もまた、今後、仕事か不妊治療のどちらかを辞める決断を迫られるかもしれない。

今回、奈々は隣人である小宮山家のこども・萌香(古川凛)を預かったり、義理の妹・琴音(伊藤沙莉)の出産に立ち会ったりと、こどもの存在に直接触れる機会があった。

ライター情報

むらたえりか

ライター/PR企画者。宮城県出身・女子校育ち。「アオシマ書店」で写真集レビューなどを執筆。ハロプロ、ヒーロー、ベガルタ仙台が好き。

URL:わたしとたのしいくらし

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