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「正義のセ」最終回の問い「検事って何だと思いますか」ベタだが説得力あったドラマ。出演芸人総チェックも

2018年6月14日 09時45分 ライター情報:近藤正高
水曜ドラマ「正義のセ」(夜10時~)が昨晩ついに最終回を迎えた。

このドラマではいままで、新米検事の竹村凛々子(吉高由里子)が横浜地検・港南支部に赴任してからというもの、さまざまな事件を担当しながら成長するさまが描かれてきた。前回、第9週では、そんな彼女が一時は検事をやめようとまで思い詰めながら、家族や同僚の助けのおかげでどうにか立ち直れたばかり。最終回では、政治家がらみの大きな案件を担当することになる。
イラスト/まつもとりえこ

被害者の恋人の願いが被疑者の心を動かす


最終回で凛々子が、すっかりよき相棒となった事務官の相原(安田顕)と取り組んだのは、政治家の息子が起こした殺人事件。被疑者で衆院議員・中条良成(宅間伸)の息子である秀成(落合モトキ)は、仕事から帰宅中、料理人の入江(佐藤祐基)からいきなり殴りかかられ、思わず、相手の持っていた包丁で刺してしまったという。あくまで正当防衛だったという秀成の主張を裏づけるように、事件の目撃者として検察に出頭した加納(飯田基祐)という男も、先に手を出したのは入江だと証言した。

一方、被害者の入江は過去に傷害事件を起こしていたものの、勤務先の料理屋の主人(小野了)によれば、店ではすっかり更生して熱心に働いていたという。同じ店で働いている入江の恋人の笑子(岡本玲)も、彼はカッとなるような人ではなかったと凛々子たちに話した。このあと、報道で事件を知った女性(小松彩夏)が、事件当夜、秀成にからまれたところを入江が助けてくれたと証言し、ますます秀成への疑惑は深まる。

ドラマの世界では、政治家の子供が事件を起こすと、警察や司法関係者に頼んでもみ消すというパターンがよく見られる。「正義のセ」でもやはり、息子を釈放させるため、父親自ら地検まで赴いて検察上層部に圧力をかけてきたりと、各方面から手を回してきた。しかし支部長の梅宮(寺脇康文)は、担当である凛々子を守るべく頑なに突っぱねる。まあベタな展開ではあるけれど、ここ最近でも、都合の悪い事実を隠そうとしてバレるという事例が政界など各方面であいついでいるだけに、現実味は十分だ。

ただ、被疑者が正当防衛を主張している以上、凛々子は捜査にはあくまで慎重だった。秀成の通っていた高校近くで聞き込みをしたりと、最終回でも徹底的に調べて回る。すると、学校近くの食堂で、秀成は高校時代に同級生に対し傷害事件を起こしたものの、父がカネを払って事を収めたという話を聞く。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

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