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3日寝てない人の現実を描く「アローン」砂漠のど真ん中、地雷を踏んで身動き取れず

2018年6月20日 09時45分 ライター情報:しげる
地雷を踏んで動けなくなった狙撃兵を軸にしつつ、「3日寝てない人は一体どういう状態になっちゃうのか」という問いに真面目に答えた作品が『アローン』である。3日寝てない人はどうなっちゃうのかというと、人生について考えてしまうのである。

海兵隊のスナイパー、孤立無援の砂漠で地雷を踏む


アフガニスタン、そしてイラクでの近年の戦闘は、狙撃兵の価値が見直された戦いでもあった。広大な砂漠や山岳地帯は見通しがよく、望遠鏡を使って遠くの敵を狙い撃つという狙撃のアドバンテージを大きく活かせた。加えて、ターゲットを選別し一方的に攻撃を加えることができる狙撃は、「少数のチームを敵地に潜伏させ、大物テロリストだけを狙って一撃で倒す」というような戦術を可能にする。大規模戦力同士のぶつかり合いが減った近年の戦争において、願ったり叶ったりな能力を備えたのが狙撃兵なのだ。

狙撃兵は大抵、狙撃手と観測手の2人組で行動する。たった2人のチームで投入され、ターゲットを倒した後は速やかに離脱するのが前提だが、なんせ味方が2人だけなのでアクシデントが発生した時にはすぐにピンチになる。基本的に敵地で活動し、しかも周りは人気のない砂漠や山岳地帯。離脱が難しい中で2人だけのチームが身動き取れなくなるというシチュエーションを簡単に設定できるのだ。最近の作品だと『ザ・ウォール』という映画ではこのシチュエーションをうまく活用していた。『アローン』もこの文脈に連なる作品である。

主人公は海兵隊の狙撃手マイク。彼は観測手のトミーとともに、砂漠での狙撃任務に就いていた。暗殺対象の大物テロリストを視界に捉えたが、ターゲットが現れたのは民間人の結婚式。やむなく狙撃を取りやめ帰投しようとしたが、レンズに反射した光で位置がばれてしまい、スナイパーチームは敵の追撃を受けることになる。

司令部からの無線では、数キロ離れた位置に村があるという。やむなくそちらに向かって逃げるマイクとトミー。酷暑の中をヘトヘトになって歩く2人だったが、知らないうちに地雷原に入り込んでしまう。歩いているうちにまずトミーが地雷を踏んで両足を吹き飛ばされ、次いでマイクも左足で地雷を踏む。身動きが取れなくなったマイク。なんとか無線機を引き寄せて司令部と連絡を取ったマイクは、砂嵐でヘリが飛ばせないこと、そして救援の地上部隊が付近を通りかかるのは最短で52時間後であることを聞かされる。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

「3日寝てない人の現実を描く「アローン」砂漠のど真ん中、地雷を踏んで身動き取れず」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    マシニストってあったよね

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