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男VS女の全力テニスバトル「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は愛についての映画なのだ

2018年7月10日 09時45分 ライター情報:しげる
単に「男女の賞金格差に端を発する、テニスの女対男のテニス試合の映画」だと思って見に行った『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』。ところがどっこい、そんな小さな問題についてだけフォーカスした作品ではなかった。結論から書いてしまうと、これは愛についての映画である。

29歳の女子テニスチャンピオン、55歳のおっさんと戦うことに!


『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は、1973年にアメリカで開催されたあるテニスの試合を描いた映画である。当時29歳の女子テニス世界チャンピオン、ビリー・ジーン・キングと、当時55歳の元男子チャンピオンであるボビー・リッグスの試合だ。男VS女、それも年齢が一回り以上違う2人が争う、異色の戦いである。テニスという競技が持つ「男の世界」的な位置付けに対する女性プレーヤーの怒りが根底にあり、そして当時のウーマン・リブ運動も巻き込んで、単なるテニスの試合以上の意味合いを纏った一戦となった。

映画は、あるパーティの会場で主人公ビリー・ジーン・キングが激怒する場面から始まる。全米テニス協会が発表した次期大会の女子選手優勝賞金の額が、男子の1/8だったのだ。友人のジャーナリストであるグラディス・へルドマンと共に全米テニス協会の実力者たちの元に怒鳴り込んだキングだが、賞金の額面については「男子の方が試合にスピード感や迫力があり、客が多く入る」と理屈をこねられる。しかし当時、すでに女子の試合のチケットの売り上げは男子と同等。男だらけのテニス協会の下で試合をしても埒が開かないと、ビリー・ジーンは女子テニス協会(WTA)を立ち上げる。

WTAはグラディスの助けでフィリップモリスというスポンサーも見つけ、女子選手と次々に契約(契約金はわずか1ドルだ)。ウェアのデザインや選手の髪型にもこだわり、自分たちでチケットを手売りしつつ、トーナメントを開始する。ビリー・ジーンはトーナメントを勝ち進むが、ある日の深夜、かつての世界王者ボビー・リッグスから電話が入る。「男女がテニスの試合で戦う! 男性至上主義のブタ対スネがモジャモジャのフェミニストのバトルだ! 盛り上がるぞ!」とまくしたてるボビーの電話を、ビリー・ジーンはその場で切ってしまう。

一方、電話をかけてきたボビー・リッグスは追い詰められていた。金持ち連中との賭けテニスに溺れ、カウンセリングに通うもギャンブル中毒からは抜け出せず、妻には愛想を尽かされかけている。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

「男VS女の全力テニスバトル「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は愛についての映画なのだ」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    バトルオブザセクシーレズ了解!!!

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