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お地蔵様になっていた、懐かしのたこ八郎

お地蔵様になっていた、懐かしのたこ八郎
先日、ひょんなことから、“たこ八郎”のお地蔵様があることを知った。たこ八郎といえば、元プロボクサーからコメディアンに転身し、いるだけでなんだか可笑しい天然の存在感と、「たこでーすっ」という決まり文句で、お茶の間の人気者だった人。しかしお酒好きだった彼は、飲酒後の海水浴中にそのまま帰らぬ人となってしまった。

そんな彼がお地蔵様になっているというのだ。子どもの頃、テレビで親しんでいた私は、懐かしくなってさっそく出かけてみた。

たこ八郎地蔵があるのは、下町、入谷にある法昌寺。入ると、お堂の横にちょこんと小さめのお地蔵様が。おだやかなその表情は、ふつうのお地蔵様となんら変わらない。でも、よくみると、特徴的な前髪に、右耳が欠けている!

そう、ボクサー時代、試合中にかじられ(と記憶している)かけてしまった彼の耳がかたどられているのだ。さらに、胴体の部分には「めいわくかけて ありがとう たこ八郎」と刻みこまれている。

このお地蔵様は、たこ八郎のお笑いの師匠だった故由利徹氏をはじめ、生前の彼と親交の深かった赤塚不二夫氏、山本晋也監督らが発起人となって、亡くなった昭和60年に建てられたという。障害というより、むしろチャームポイントにさえなっていた彼の耳をかたどっているあたり、それだけでなんだか仲間たちの愛を感じてしまうのだった。それにしても、お地蔵様になっている有名人って珍しいのではないだろうか。

たこ八郎地蔵を前に合掌。
そしてお笑いブームの今、もし彼が生きていたら、どんな絡みをみせてくれただろうなぁ、なんて考えてみたりして。(田辺 香)

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