人気YouTubeチャンネル「あおいの給食」が、横浜市の給食業者・株式会社ハーベストを2024年1月に提訴していたことを明かした。「あおいの給食」は登録者数約39万で、レシピ本の出版や全国200園を超える保育園への献立提供など行ってきた。
しかし、3月にあおいの夫であるけんたろう氏がYouTube動画で、株式会社ハーベストによって2年以上にわたりレシピが商用利用されている可能性が高いと告白。あおい氏は精神的なショックから鬱病となり、チャンネル継続は不可能として活動休止を発表していた。
今回、訴訟していることを明かした理由として、沈黙している間に酷似レシピが増え続け、被害拡大を許してしまったことを挙げた。「あおいの給食室」ブランドを信頼して関係構築してきた保育園が知らぬ間に流用の当事者になってしまっている状況を憂慮し、給食の公共性と事件の重大さを考えて公表を決意したという。
トラブルの発端は2021年4月、ハーベストからあおいの給食室の名前を使った保育園向けミールキットの販売を持ちかけられたことによる。けんたろう氏は、提案書に全国的に有名な大手企業(動画では「A社」と呼称)と「共同でコラボする」と記載されており、これを信頼材料の一つとして契約を結んだそうだ。当初1年の予定だった契約期間も、ハーベスト側の希望で7年契約になったという。
しかし、A社は「あおいの給食室ミールキット」に一切関与していなかったことが判明する。
そして2023年7月、先方から「A社との契約に違反したためあおいの給食室ミールキットを終了したい」との連絡がきたそうだ。契約書には中途解約はしないと記載されていたため、けんたろう氏はハーベスト側と話し合いの場を設けてきたが、先方は不誠実な対応に終始。しかも「あおいの給食」側が契約していた保育園に対しても事情説明とお詫びの手紙を送付すると、ハーベスト側から刑事告訴を含む法的措置を予告する書面が届いたそうだ。
こうしたトラブルの最中、ハーベストは独自ブランド「はぴみる」を立ち上げ、あおいの給食室ミールキットを利用していた顧客に対して虚偽の説明をしていたという。
これらの主張に対してハーベスト側は、「6名の社員が、自社レシピがあおいの給食室のレシピと同じにならないかチェックする目的でアクセスしただけだ」と反論。契約破棄の理由についても、「A社との契約違反で契約を終了したい」とされていたものが、訴訟内では「あおいがグループLINEから一時的に外れたため事業継続が疑わしい」「契約破棄はあおいの精神状態が原因だ」と持論が変わったそうだ。
ハーベストはグループ企業のハーベストネクストと合わせて、横浜市内18区中11区の中学校給食(弁当)の調理をしている。公立学校の台所を預かる企業が、このような疑惑を持たれるのは市のコンプライアンスとしてどうなのか。横浜市教育委員会の見解を聞いてみたい。
文:BEST T!MES編集部
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