アイ工務店は4月16日、横浜市みなとみらいでフリーキャスターの永島優美さんを起用した新CM公開発表会を開催した。

2010年の創業から16年、昨年には全47都道府県への出展を達成したアイ工務店。
今回の新CMは、全国規模のネットワークを構築したアイ工務店が、さらなるステージへ進むための戦略的転換点として位置づけられているという。
○アイ工務店の成長戦略 - 永島さん起用で「購買層の共感を得たい」

現在、国内の住宅着工戸数は減少傾向にある。2021年度に約28万戸に登った持ち家市場は、2026年度には20万戸を割り込むことが予測されている。

こうした逆風のなか、年々急成長を続けているのが2010年創業のアイ工務店だ。2020年度に2700棟だった引き渡し頭数は、今年度は8025棟に到達する見込みで、売上高も第10期の539億円だったのに対し、今期は2,700億円規模に。わずかな期間で約5倍の成長を果たした。

この日の発表会ではアイ工務店の斎藤取締役が登壇。今後の目標として「3年後に1万棟」を掲げ、注文住宅市場において全国2位のシェアを狙う姿勢を示した。また、資材高騰の影響で各社が値上げを順次発表する中、アイ工務店は現状で価格据え置きを決定。競合他社との差別化を図った。

この短期間でシェアを拡大した要因として、斎藤取締役は「顧客に選ばれやすい商品戦略」と「地域密着の拠点展開」を挙げる。

アイ工務店の住宅の特徴は、高気密・高断熱という性能に加え、空間を最大限に活用した設計にある。
特に「ハーフ収納」や「スキップフロア」といった縦の空間利用は収納不足を解消する提案として高く評価されているという。

拠点展開においても競合他社が住宅展示場を次々と撤退させるなか、アイ工務店はこの6年間で200箇所以上の出店を継続。現在は全国330箇所にまで拡大した。「社員数も2300人以上の雇用を継続していて、そのほとんどを各地域の出身者から採用するなど、地域密着の考え方を採用しています」と斎藤取締役は力を込めた。

また、斎藤取締役は「各県ごとに認知率調査をした結果、アイ工務店はおおむね4位か5位にとどまっているのが現状。まだまだ認知が足りないという課題があります」と明かす。この課題を解決するため、今回の新CMでは社名認知に加え、より具体的なターゲット層へのアプローチを強化する方針だ。

アイ工務店はこれまで、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)や髙木菜那さん(スピードスケート)らをCMで起用し、認知向上を図ってきた。今回の永島優美さんの起用について斎藤取締役は「当社の主要顧客層は20代後半から30代半ばで、住宅購入の決定権の多くは女性が握っています。永島さんのお洒落な感じを通じて、購買層から共感を抱いていただきたいと考えています」と狙いを明かした。
○永島優美さんが語る、アイ工務店の「自由設計」の魅力

新CMキャラクターとして登壇した永島優美さんは、フリー転身後初となるCM出演について「生まれて初めてのCM発表会で、非常に緊張しています」と笑顔を浮かべる。

永島さんはアイ工務店公式YouTubeチャンネルにも出演しており、全国の展示場の取材も重ねてきた。
そうした経験から、アイ工務店の“設計の自由度”に注目しているという。

「一軒家は1階と2階で構成されるものと思っていましたが、アイ工務店さんの家は1.5階があったり、階段の途中に書斎があったり、空間の使い方が非常に自由。平屋でも天井高が4メートルあるなど、開放感と実用性が両立されている点に驚きました」(永島さん)

また、実際の生活者視点として、帰宅後に洗面、収納を経てリビングへ至る効率的な「おかえり動線」の利便性も紹介。タイパの良さ、暮らしやすさが計算されている点に言及した。

さらに、同社の“対応力”についても称賛。たとえば、「家の中にゴルフシミュレーターを作りたい」という要望に対し、地下を少し掘ることで天井高を確保したというエピソードを披露。「家づくりに不可能はないと思わせてくれるのが、アイ工務店さんの魅力だと思います」と訴えた。

アイ工務店は、創業16年で47都道府県すべてを網羅し、確かな経営基盤を確立した。今回、永島優美さんという新たなアイコンを迎えたことで、さらにブランドイメージを強固なものにしていく。

新CMは4月17日より放映開始。永島さんが表現する「お気に入りの時間がある家」というメッセージが、CM視聴者にどのように響いていくのか、今後の広がりに注目が集まる。
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