米球界で「村上フィーバー」が巻き起こっている。

 お茶の間も沸かせる一大旋風が生まれている要因となっているのは、メジャーリーグでルーキーイヤーを迎えた村上宗隆の記録的な活躍だ。

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 昨年12月にホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億円)で契約した26歳は、開幕から絶好調。現地時間5月8日のマリナーズ戦が終了した時点で、打率こそ.237ながら、15本塁打、29打点、出塁率.370、長打率.578、OPS.948とハイスタッツを記録。とりわけパワー系指標の内容は圧巻で、ハードヒット率(63.3%)と平均打球速度(95.4マイル=約153.5キロ)はMLB全体1位に君臨している。

 無論、完全無欠というわけではない。空振り率(43.9%)と三振率(34.4%)はMLBでもワーストクラスにあり、弱点が隣り合わせともなっている。しかし、それを補って余りある打力が今の村上には備わっており、米球界をこよなく愛する人々を興奮させている。

 村上の“弱点”を理解しつつ、交渉段階から、当たれば特大となる価値を見出していたホワイトソックス。まさに金脈を掘り当てた古豪だが、球団幹部たちはグラウンド外での市場開拓を図っていく上で、ちょっとした課題に直面しているという。

 米スポーツ専門局『ESPN』によれば、村上効果を狙った戦略を練っているホワイトソックスは、すでに大谷翔平や山本由伸らの獲得によって“ドジャース一色”となっている日本市場の現状を目の当たりにしたという。

 日本企業との提携も進めているマーケティング責任者のブルックス・ボイヤー氏は、こう漏らしている。

「(日本の)国際市場への参入は簡単ではない。我々にとって、大きな障壁となっているのは、ロサンゼルス(ドジャース)に費やされる資金の多さだ。

日本における収益の多くは、現地のテレビ放送権料に左右されているのだが、全国放送はドジャースが独占している。いわば、彼らは『国民的チーム』のようになっている」

 大谷が移籍して以来、日本で劇的に広まったドジャーブルー。その影響力は、村上フィーバーを活かしたい球団にとって悩みの種となっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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