ヤクルトの並木が勝負所で見事に盗塁を決めた(C)産経新聞社

 ヤクルトが5月13日、神宮球場で行われた阪神との首位攻防第2ラウンドを逆転勝利で飾った。

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 1-2で迎えた8回、先頭の武岡龍世が右前打で出塁すると、一塁の代走に並木秀尊が告げられる。

しびれる場面で、並木は今季6個目の盗塁となる二盗を成功させた。

 この好機にルーキーの石井巧が中前へはじき返す同点打で2-2。さらに一死満塁から古賀優大の押し出し死球で1点を勝ち越すと、続く増田珠の犠飛で4-2と、貴重なもう1点が加わった。

 絶対にアウトになってはいけない場面で果敢に二塁を陥れた並木は、「アウトになるというイメージでは走っていない。自分の走りをいかにするかというところに集中してできたなと思う」と胸を張った。

 ヤクルトの今季のチーム盗塁数は、ここまで両リーグトップの31盗塁。選手が積極的に盗塁を仕掛けられる理由はどこにあるのか。

 「成功のイメージを持ちながら走る」と話す27歳だが、「『絶対走れよ』みたいな感じではなく、気持ち良く送り出してもらっているような、そういうところが思い切っていける一つだと思う」と、余計なプレッシャーを感じずプレーできていることを明かす。

 池山隆寛監督が、選手の積極果敢なプレーを生み出す環境をつくり出しているのはもちろん、それに突き動かされた選手たちが、勝負所で結果を残す。首位に立つヤクルトの強さを見た一戦だった。

[文:別府勉]

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