投打両面でゾーンに入り、怒涛の活躍を続ける大谷。その異次元さに同僚たちも舌を巻く(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)の偉才ぶりが際立ち始めている。

今季10度目の登板となった現地時間6月3日のダイヤモンドバックス戦では、投げては6回(89球)、被安打2、6奪三振、与四球1、無失点と好投。打っても4打数3安打(2四球)をマークし、文字通り攻守に貢献した。

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 約3シーズンぶりに投打二刀流での“完走”を目指している大谷だが、パフォーマンスレベルは異次元の領域に達している。右肘側副靭帯の損傷からの完全復活が注目される投手としては、開幕から61イニングを消化して、防御率0.74、WHIP0.79、被打率.144、被OPS.435。一方で打者としても打率.301、10本塁打、出塁率.420、OPS.941を並べている。

 防御率の圧倒的な低さに加え、OPSが平均値を超えていることを考えれば、今季の大谷の二刀流は、かつてない水準にあると言えよう。

 興味深いのは、投手としての安定感が増すとともに、打撃成績が上がってきたところだ。

 先月の半ばまで「打者・大谷」の状態は明らかに最悪だった。ドジャース移籍後初となる打者として“2連休”となった現地時間5月14日までの月間スタッツは、打率.150、1本塁打、出塁率.261、長打率.250、OPS.511と振るっていなかった。

 しかし、休養明けから別人かのように打席の内容は変わった。本人が「構えが良くなった」と言う微調整の成果もあり、数字も大幅に回復。打者として先発に戻ってからの18試合では、打率.435、出塁率.529と凄まじい貢献を見せている。

「ショウヘイは地球を歩いた選手の中では史上最高の選手だ。彼が毎日のように競いに行く姿を近くで見られるのは本当に楽しいんだ。今日だって、6回をしっかり投げきって、何度も出塁していた。それをいつも繰り返すんだから本当に凄いよ」

 これは、ドジャースの正捕手を務めるウィル・スミスの言葉だ。マスク越しに大谷の凄みを見つめている名手だけに、その言葉はお世辞でも何でもないはずである。

「今のショウヘイ・オオタニは『一生に一度の天才』。あんなプレーはこれから先50年、60年は絶対に見られない」(元メジャーリーガーのマーク・グレース氏談)と評される大谷は、はたしてどこまで二刀流の水準を高めていくのか。打者としても完全にゾーンに入ってきた偉才の一挙手一投足から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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