大谷は格の違いをマウンドで生み出し続けている(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)の“格の違い”は、同僚たちも実感させられている。

「1番・投手兼指名打者」で先発した現地時間6月3日のダイヤモンドバックス戦で、投げては6回(89球)、被安打2、6奪三振、与四球1、無失点と好投。

打っても4打数3安打(2四球)と計5度も出塁し、攻守で異彩を放った。1試合で6回無失点の投手が、5出塁を記録するのは、64年9月26日のメル・ストットルマイヤー(ヤンキース)以来の快挙でもあった。

【動画】これが圧倒的な支配力 大谷翔平が続ける異次元の「防御率ゼロ点台投球」を見る

 まさに「エースで4番」というアニメや漫画でしか描かれなかった“理想像”を体現する大谷。今季の彼を語る上で、最も特徴的なのは、マウンド上での支配力だろう。開幕から10登板(61イニング)を消化して、防御率0.74、WHIP0.79、被打率.144、被OPS.435とハイスタッツを記録する怪腕は、規定投球回に1イニングだけ足りていないものの、サイ・ヤング賞の候補として語られるほどだ。

 先発ローテの柱として機能する背番号17の快投に、仲間たちも熱視線を向ける。米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演したドジャースの三塁手マックス・マンシーは、「ショウヘイが投げる球は、お世辞抜きに全てがエリート級だ。12種類ぐらいの球種を投げられるから、打者目線で見たら、どう対策を立てるべきかが分からないんだと思う」と絶賛した。

 日頃、三塁から「投手・大谷」を間近で見ているマンシーは「毎回違う球種で攻められる。だから何を待つべきかは全く見当がつかない」とも吐露。そして、こうも続けている。

「しかも、バッターに向かってくる球はどれもエリート級だ。

本人は悪い球もあると考えているみたいだけど、どの球も本当に優れてる。彼はそれをきっちりと投げ分けられるから、本当に信じられないよ。相手バッターが困惑する場面を見られるという意味でも、彼の後ろを守っているのは本当に楽しいよ」

 さらにマンシーは、「本当に楽しい」という三塁手の視点から見た「投手・大谷」について、より深く語っている。

「彼が投げているときも集中はできている。でも、右バッター相手にスイーパーやカーブを投げる時は、かなり安心感がある。インプレーになったとしても『こっちにくるゴロになるだろうな』って思えるからね。今のショウヘイのボールに対しては、相手も軽く当てるぐらいしかないからね。それに俺の方に強い打球が飛んでくることは滅多にない。だから、三塁手としてはかなり守りやすい」

 味方が「守りやすい」。そんな安心感を生んでいるのも、今季の「投手・大谷」の凄みと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

編集部おすすめ