バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の年末年始恒例企画「新春おもしろ荘」が12月31日の24時30分(=1月1日0時30分)に放送される。小島よしお、横澤夏子、オードリーなどがブレイクするきっかけとなったこともあり、若手の登竜門として注目を集める同番組。
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■2022年:“シカゴの女”ゆめちゃん
2022年の優勝を勝ち取ったのは、プロダクション人力舎所属のピン芸人・ゆめちゃん。ミュージカル『シカゴ』をイメージした彼女のネタは「なぜだとおも、ふぅぅ~!?」と言った独特の言い回しや、曲中に入れる「ハッ!」という掛け声、ささやくような「シカゴ!」が特徴だ。ちなみにゆめちゃんの憧れる先輩は渡辺直美で、彼女のYouTubeチャンネルやSNSなどを見ているとディズニーやミュージカル通な一面も。今後、『R‐1グランプリ』や『THE W』などの賞レースではもちろん、マルチに活躍するのではないかと期待が高まる。
■2021年:今年『M‐1』初の決勝進出! ダイヤモンド
「クリティカルヒット!」のEverybodyや、元自衛官のピン芸人やす子、今年の4月から東京進出したエルフなど濃いキャラが出場した2021年のおもしろ荘。その中で優勝を遂げたのは、先日行われた『M‐1グランプリ2022』で初の決勝進出を果たしたダイヤモンドだった。おもしろ荘で披露したのは、ドトールやタリーズなどのコーヒーチェーンのサイズを体で表すネタ。ダイヤモンドのネタは、これに限らず、笑いと共感を生む何度も見たくなる中毒性がある。何度も見ていくうちに、彼らにハマっていくファンが続々と増えていきそうだ。
■2020年:ド天然×優しくもするどいツッコミ エイトブリッジ
2020年の優勝は、ナチュラルエイトに所属するエイトブリッジ。同番組で、エイトブリッジが披露したのは、“別府ちゃん”こと別府ともひこが、相方・篠栗たかしの発言にツッコむのだが、それが全部ズレているというネタだった。
■2019~2016年優勝者には賞レース決勝組や一世風靡したユニットも
■2019年:おもしろ荘ドリームを体現したぺこぱ
今やテレビで見ない日はないぺこぱも、おもしろ荘の王者。当時から松陰寺の否定しないツッコミというスタイルは変わっていない。しかし、衣装は紫色のスーツではなく、着物姿(そこにローラースケートを合わせることもあった)。キャラも含め試行錯誤していた時期だったと、本人たちもたびたびメディアで話している。
ぺこぱにとって優勝を勝ち取った2019年はなかなかの激動っぷり。おもしろ荘の優勝者に輝いた当時は、オスカープロモーションに所属していたものの、同事務所のバラエティ部門が5月で廃止となり契約解除に。その後、サンミュージックに移籍して、同年年末に行なわれた『M‐1グランプリ』では初の決勝進出、そして最終決戦まで残るという這い上がりを見せた。今ではテレビ番組や広告キャラクターに起用されることも珍しくないぺこぱ。そんな下積み時代を経ての今だと想像すると、改めて彼らのことが好きになる。
■2018年:YouTube大バズり! 飛躍が止まらないレインボー
2018年のおもしろ荘で優勝を勝ち取ったのは、2016年結成のレインボー。女装した池田と、ちょっと痛い男性をミュージカル調に演じたジャンボ(当時は本名の実方孝生で活動)が、ドラマチックなコントを見せた。そんなレインボーといえば、2022年12月現在登録者数82.8万人のYouTubeチャンネル「レインボーのコントチャンネル」で大バズり。毎日20時に投稿されている動画には、クセが強いキャラクターが続々と登場するのだが、どんなキャラクターも違和感なくこなす2人の演技力の高さに脱帽する。
ちなみにこの年のおもしろ荘には、親子漫才で知られている完熟フレッシュや、宮下草薙、ひょっこりはん、東京ホテイソン、吉住などの実力者ぞろい。ブレイクするのは、優勝者だけでないのがおもしろ荘の醍醐味(だいごみ)だ。
■2017年:一世を風靡した伝説的ユニット・ブルゾンちえみ with B
歴代おもしろ荘の中でも、かなりインパクトが大きかった優勝者といえば、ブルゾンちえみ with B。ピン芸人・ブルゾンちえみと、当時所属していたワタナベエンターテインメントの後輩コンビ・ブリリアンによるユニットだ。オースティン・マホーンの「ダーティ・ワーク」に合わせ、爽快なひと言を言うキャリアウーマン風のネタは、同性を中心に熱い支持を集めた。『24時間テレビ』(日本テレビ系)のマラソンランナーに指名され、多くの人たちが一芸としてパロディするところを見ると、社会現象を起こしていたといっても過言ではない。しかし、with Bことブリリアンは2020年3月に解散、時を同じくしてブルゾンも事務所を退所(現在は、本名の藤原しおりとして活動中)。ブームから去り際まで伝説的な存在だった。
■2016年:今年『キングオブコント』決勝進出 実力派トリオ・ネルソンズ
2016年のおもしろ荘で優勝したのは、お笑いトリオ・ネルソンズ。2022年の元日に行なわれた『ネタパレNEW YEARグランプリ』(フジテレビ系)で優勝、同年の『キングオブコント』では4位に輝くなど、注目を集め続けている芸人だ。彼らのネタの見どころは、坊主頭の和田まんじゅうがなりきるクセが強いキャラクター、そして体力勝負な動きにあり。お笑いファンのみならず、お茶の間からも愛されそうなコントは一度ハマったら抜け出せない。ちなみに2016年のおもしろ荘には、『R‐1グランプリ2022』ファイナリストのZAZYやダイタク、脳みそ夫、尼神インターなども出演していた。(文:於ありさ)
『ぐるぐるナインティナイン』新春おもしろ荘は、12月31日24時30分(=1月1日0時30分)より日本テレビ系にて放送。
引用:「ゆめちゃん」インスタグラム(@yumechan__1993)
「野澤輸出(ダイヤモンド)」インスタグラム(@nozawa1224)
「篠栗たかし(エイトブリッジ)」インスタグラム(@eight_bridge_guli)