第7回アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード2024の受賞結果が発表され、Netflix映画『シティーハンター』が最優秀作品賞、最優秀コメディ部門主演俳優賞、最優秀主演男優賞の3部門を受賞。さらに、Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』が日本作品としては史上初となる最優秀視覚効果賞、映画『屋根裏のラジャー』が最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、日本発Netflix作品がアジアを席巻する形となった。
【写真】鈴木亮平、主演映画『シティーハンター』の最優秀作品賞受賞に「それが何より嬉しい」
2018年からシンガポールで開催されている「アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード」。このアワードはアジアの17の国・地域の映画、テレビ業界の優秀な作品を表彰するアジア最大級の賞。過去にはNetflixで配信されている『愛の不時着』、『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』、『二十五、二十一』、『ザ・グローリー』が最優秀ドラマシリーズ賞を、『泣きたい私は猫をかぶる』、『バブル』、『ONI ~ 神々山のおなり』が最優秀アニメーション作品賞を、『浅草キッド』、『ハンガー:飽くなき食への道』が最優秀作品賞を受賞している。
第7回目となる今年は、日本発Netflix作品において5部門を受賞。昨年2023年12月に配信がスタートしたNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』は、日本作品としては史上初となる最優秀視覚効果賞を受賞。
また今年4月より配信がスタートしたNetflix映画『シティーハンター』は最優秀作品賞とあわせ、主演を務めた鈴木亮平がこちらも日本人で初となる最優秀コメディ部門主演俳優賞と最優秀主演男優賞ダブル受賞、驚異の3冠を見事達成。さらには当日レッドカーペットを彩ったゲストの中から、鈴木がアジアベストドレッサー賞にも選ばれた。
そして、同じく今年7月より配信がスタートした映画『屋根裏のラジャー』は、最優秀アニメーション作品賞を受賞した。
日本時間3日と4日の2日間に渡ってシンガポールで開催された受賞セレモニーにおいて、1日目は『屋根裏のラジャー』で国際版プロデューサーを務めた、スタジオ・ポノックのジェフ・ウェクスラーが作品を代表して登壇。「我々は手描きアニメーションという芸術表現を大切にしており、本作でもそれを実現できたことを誇りに思います」と喜びを語った。
2日目となる4日には実写作品の受賞式が開催され、『幽☆遊☆白書』でVFXプロデューサーを務めた赤羽智史(THE SEVEN)、ならびに本作でタッグを組んだ「スキャンラインVFX」を代表してCindy Khooが受賞スピーチを行った。赤羽は「月川翔監督、VFXスーパーバイザー坂口亮、才能ある海外のVFXアーティストたち、彼らの献身的なサポートがこの作品を素晴らしいものにしてくれました。
また、『シティーハンター』から主演・鈴木亮平も授賞式に参加。3受賞目となる最優秀主演男優賞のトロフィーを授与された際、感慨深い様子で「シティーハンターの実写映画を作ることは、僕にとってまさに子供の頃からの夢でした。この受賞に心から感謝するとともに、もし許されるなら、この場をお借りしていま夢に向かって頑張っている人たちへ伝えさせてください。それは、夢は叶うということ。全部ではありませんが、叶う夢は確かにあります。その夢を心に強く願い、一心不乱に努力し続け、諦めなければ、誰かがきっとあなたを見てくれています。そして準備ができた時に、チャンスはあなたの元にやってくるのです。だから、意志の力を信じて、夢を見続けましょう」と、力強く語りかけた。
授賞式直後、改めて受賞の喜びを聞かれた鈴木は「まさかの結末で本当に驚いております。