全世界で空前の大ヒットを記録した『ハンガー・ゲーム』シリーズ。現在公開中のシリーズ最終章は、打倒・独裁国家パネムのシンボルとして立ち上がった主人公カットニスの想像を絶する運命を2部作構成で描き出す。
そんな本作で主人公カットニスを演じる水樹奈々と、カットニスの幼馴染みのゲイルを演じる中村悠一が本作の魅力を語った。

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 なんといってもジャンヌ・ダルクを思わせるヒロイン・カットニスの闘い、そしてその強さが本作の魅力だが、シリーズ通して描かれるカットニスと、幼馴染みのゲイル、そしてカットニスとともに2度のハンガー・ゲームを闘った神谷浩史演じるピータの三角関係も見どころの一つ。

 本作は最終章ということもあり、恋愛面でも関係性に発展が見られる。中村は、「今回、ゲイルはこれまでと違って割と横に寄り添うシーンが多かったけど、僕としてはやってて距離が開いた感がある(笑)。ゲイルはこっちを向いてるのに、カットニスはあっちを向いていて、みたいなところがあった」と2人の関係について意味深に語る。

 水樹も「少し、ありましたよね(笑)」と応じつつ、「私的には、ピータとゲイルならゲイル派なんですよ」と自身の“好み”にも言及。
「(ゲイルは)ずっと傍にいて見守っていてくれてた人だから、やっぱり突然現れたピータって…って思ってしまいます(笑)。同じ12地区にはいましたけど、ちょっと吊り橋効果的なものもあるんじゃないかなって」と、恋愛観を語った。

 さらに、本作ではゲイルがカットニスとピータのキスシーンを画面で見せられるシーンもあるという。中村は「『わー、してるなぁ』って画面を見てましたよ。息のアドリブをくれって言われましたもん。『うーん、悲しい息かな』って(笑)」と吹き替え時を振り返る。
水樹も、「切ない…。それでも好きな人を信じて生還を待っているっていう、あの大きな愛に、私はものすごくグッとくるものがあったので、カットニスにはぜひゲイルの方に向いて欲しいという気持ちでいっぱいなんですけど…」と3人の恋愛模様について思いを寄せた。 自身が演じるカットニスについて「孤高の存在で、ヒロインだけどまるでヒーローのようなみんなが憧れるような人」と語る水樹。今作では、「心が揺れるお芝居がたくさん出てきて、とても引き込まれました」と話す。「前作までは、やるしかないっていう緊張感と切羽詰まった状況の中で、常にピリピリして自分を激昂させていくシーンが多かったので、今回、自分の感情を吐露したり、人間味溢れる部分に触れられたことがうれしくて…、よりカットニスのことが好きになりましたし、自分の感情がどちらに向いているのか、というところもすごく分かってきました」。

 そして、水樹は「一作目二作目の経験を経て、精神的にとても成長したカットニスの姿が描かれています。
気になる恋の行方はもちろんですけど、大きな革命を起こすリーダーとしての素質も備えたカットニスの今後の行動に是非皆さん注目していただければと思います」と本作の魅力を熱く語った。

 一方、中村も「今回、お話としてはここまででも一番大事な回になっているんじゃないかなと思います。カットニスに感情移入しながら観てもらえると、すごく楽しい作品になっているし、先が気になる作品になっていると思います」とファンへメッセージを贈った。

 『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』は絶賛上映中。『ハンガーゲーム FINAL:レボリューション』は11月20日全国ロードショー。