![ジンバブエ、ムガベ大統領が“モンスター”になった理由とは? [橘玲の世界投資見聞録]](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FDiamond%252FDiamond_71922_1.jpg,zoom=600,quality=70,type=jpg)
前回述べたように、ジンバブエはもともとイギリスの植民地で、第二次世界大戦後は宗主国であるイギリスの反対を押し切ってアパルトヘイト国家、ローデシア共和国として独立した。
[参考記事]
●ジンバブエ、最悪の独裁といわれるムガベ政権と欧米植民地主義の負の遺産
ムガベは反植民地闘争の英雄で、国民を人種差別的な白人権力から解放したのだから、きわめて大きな道徳的正当性を持っている。欧米諸国もムガベの「偉業」を認め、過去の人種差別について「反省」するほかはない。これが、アフリカ諸国と欧米との「歴史問題」の基本的な構図だ。
当然のことながら、これは白人社会に大きなストレスを与えている。だが表だってアフリカの黒人を批判すると“人種差別主義者”のレッテルを貼られるため、取扱いには細心の注意が必要だ。
白人がアフリカについて語る際には、「政治的に正しいPolitically Correctness」手順が厳密に決められていて、そこから逸脱してはならないのだ。
農地の大半を所有する白人農家の物語