自分が好きなものをファッションで表明する、そんな経験はないだろうか? ロック好きは、ロックTシャツを身にまとって自分のフェイバリットなバンドをアピール。格闘技が好きだったら、それに関するTシャツを。
もしかしたら、アニメやアイドルの服だってあるだろう。

そんな服、ちょっと街中で着るには躊躇してしまうようなデザインの物もあったりする。特に、アニメ系。「これ、着てたら“オタク”に見られないだろうか……?」なんて、不安がらせるようなグッズたち。

しかし、これはスタイリッシュなのでレコメンドしたい。それは、株式会社コスパが製作した『ジオン制服パーカー』。
画像を見ていただければわかると思うが、要するにジオン兵の制服をイメージしたジップパーカーである。胸には大尉の胸章をイメージしたデザインをプリント。襟には襟章のワッペン、背面の裾にはジオンマークをプリントを施し、大尉クラスのジオン兵をイメージさせるパーカーに仕上げた。オシャレさを兼ね備えつつ、ジオン兵にもなれる一着だ。

実はこの会社、こんな服ばかりを開発。ただのアパレル展開をしている会社とは一味違い、“コミュニケーションツール”としての服を製作している。
このパーカーをキッカケに「君、いつからジオン軍に入ったの?」なんて会話にまで発展できたら面白い。

ちなみに同社では、ガンダムに関する服を数え切れないほどリリースしており、「100じゃ収まらないですね。15年以上作り続けているので、4ケタ行くかも……」(担当者)と、天文学的数字の実績が。特に『ガンダム』系の服は、コスパお得意のキャラクター商品となっているようだ。

そこで同社の歴史上、最も人気を集めた『ガンダム』系の服はどれか、伺ってみた。
それは、『モノアイTシャツ』と名付けられた、モビルスーツの眼の部分をTシャツの胸の部分にデザインしたシリーズ商品。10年ほど前からリリースされ続け、バージョンアップを繰り返しながら現在も絶賛発売中である。
人気の理由は、「アイコンとしてわかりやすいですからね」(担当者)と、街で身に着けたいマニア心をくすぐる要素が勝因か。

他には、『RX-78専用ジーンズ』が面白い。これは、「ガンダムがジーンズを履き込んだら、こんな風になるだろう」とイメージした、特徴的な色落ちが施されたジーンズ。ひざ上だったり、足首だったり、くるぶしだったり、ガンダムの足パーツ部分そのままを色落ちで表現。わかる人にはわかるマニア度とファッション性の高さが装備された。


同社では直営店も経営しており、客層は中学生から40代までと、ハンパない幅広さ。男女比は5:5と、現代のアニメ人気を反映している。
「昔は、アニメなどのキャラクターが描かれた服は“オタク”の間にしか流通していませんでしたが、メディアによってアニメ好きが増え、気軽にカッコ良く着れるものを皆さんが欲しているのかもしれません」(担当者)
とのこと。

新製品である『ジオン制服パーカー』は、3月上旬発売予定。現在は同社のウェブサイトで予約受付中。価格は7,035円(税込み)。

現在、世間から絶大な支持を集めているテレビ番組『アメトーーク!』内では、「ガンダム芸人」なる企画が人気。ガンダム好きを表明した芸人たちが、劇中におけるコクのあるエピソードを紹介したり、『ガンダム』の素晴らしさを啓蒙している。
これからも、ますます『ガンダム』は世を席巻しそうである。このパーカーを着て街を闊歩する人達を頻繁に見かける、そんな事態が巻き起こるかもしれない。
(寺西ジャジューカ)
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