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マイケル・ジャクソンの伝記を清涼院流水がなぜ書いたんだ!!

清涼院流水(せいりょういんりゅうすい)という小説家がいる。だいっキライな小説家だ。いまはもう読むことはなくなっちゃったけど、デビューした頃の何冊かを読んだ。読めば読むほどムカつくので、やがて新刊が出ても買わなくなった。どういう小説を書いているのかというと、うーんそうだな、ひと言で説明するのがとても困難な、とにかくヘンな小説だ。

彼の書くものは、いわゆる“新本格派ミステリ・ブーム”の延長上にある作品なんだけど、お世辞にもまともな推理小説だとは言い難い。なにしろ「1200個の密室で1200人が殺される」という犯行予告が届いたり、「全人類殺害計画犯罪オリンピック」が開幕されたりといったような、常にちょっとタガの外れた設定で物語が始まるのだ。

そのうえ、ミステリだったらどんなに奇怪な謎があっても、最終的にはすべて論理的に謎が解明されて読者はカタルシスを得るのがお約束であるはずなのに、清涼院流水の小説は、そのもっとも肝心なところを平然と放り投げてしまったりするのだ。で、言うに事欠いてこの先生は、「自分の書くものは“小説”ではなく、“大説(たいせつ)”である」などと豪語するのだ。うわー、ムカつくーーー!!

さらに、この先生は文体にも大きな特徴があって、意味もなく文中の単語で韻を踏んだり、物語の内容とは無関係に行ごとの文字数を揃えてみせたり、あるいは駄洒落やアナグラムを駆使するなどして、とにかくレトリックで遊ぶのだ。ある小説では、巻末に記載されている総原稿枚数が「777枚」だったりしたよ。やつの性格からすれば、明らかにゾロ目を意識しているわけよ。ムッカつくーーー!!
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