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テレビ東京「ジョージ・ポットマンの平成史」は平成版「カノッサの屈辱」!?

日本で女性がパンツを穿くようになったひとつの画期は、1932年に発生した日本初の高層建築火災である東京・日本橋の白木屋百貨店(現在、コレド日本橋のある場所)での火災でした。このとき、和装の女性たちが上階からロープなどをつたって屋外へ避難する際、野次馬の目を気にして着物の裾を手で押さえたため転落するという事故が多数起こったといいます。ここから新聞などを通じて、女性も下着をつけるよう推奨されることになりました。白木屋火災については、NHKの連続テレビ小説「カーネーション」でもとりあげられていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。もっとも、この火事で実際に女性の洋装化・パンツ着用が促進されたかというと、それほどでもなかったとの見方もあります(これについて詳細は井上章一『パンツが見える。』を参照)。

男性の側にも、終戦直後に詠まれた「つむじ風惜しいがみんな履いている」との川柳が示すように、パンツを穿く女性に対してけしからんという思いが残っていたようです。しかしそんな男性心理もやがて「パンツが見えてうれしい」といったものへとコペルニクス的転回をとげます。そこにはアメリカ映画『7年目の浮気』(1955年)での、マリリン・モンローの有名なパンチラシーンの影響も大きかったようです。いっぽうで、おしゃれでセクシーな下着が普及することにより、女性たちのあいだにはパンツを見られることへの羞恥心が生まれることになりました。かくて、「男性がパンチラの魅力を発見」「女性に下着を見られることの羞恥心が誕生」というスカートめくり誕生の必要条件がそろった、とジョージ・ポットマン教授は解説します。
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