――なるほど。植芝さんは、椿をどのような主人公としてイメージしているのでしょうか。
植芝 椿も謎と言えば謎な気はするんですけど。たぶん、自分が17歳の頃、周りにいたような一般的な高校生って感じですね。
――その中に、植芝さん自身は投影されてないのですか?
植芝 高校の頃、彼女がいるって時点で、まず違いますね。僕と椿は。
――あ、僕とも違います。ヤツは、僕とは違う種類の人間した(笑)。
渡辺 同意します(笑)。

卜部をやるための人がどこかにいると信じてた

植芝 この話は17歳でしか成立しないんですよ。これ、椿がサラリーマン、卜部がOLで。オフィスの陰に隠れて、よだれを舐めてたら、すごく嫌らしい話になるじゃないですか。大学生でも嫌ですよね。キスもしないで、こんなことばっかり(笑)。でも、17歳の子が学校帰りに制服でやってたら、もしかしたら、ちょっと可愛いと思ってもらえるかな、と。17歳からずっと成長しないのも、それが理由だと思います。『ドラえもん』みたいに、ずっと同じ年で。
渡辺 そうですね。
植芝 『ドラえもん』も、のび太が大学生だったら、別の問題が出てくると思うんですよ。「ドラえも~ん」って、ひみつ道具に頼る大学生って(笑)。
渡辺 非常に危険ですね(笑)。
植芝 『X』でも17歳がちょうどいい。夏休みを何回もやってて、突っ込まれたりするんですけどね。
――そうなんですね。椿の話の続きですが。渡辺監督は、椿を描く時、どのような点を意識されていますか?

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「17歳からずっと成長しない〈『謎の彼女X』原作×監督2〉」の画像1 「17歳からずっと成長しない〈『謎の彼女X』原作×監督2〉」の画像2 「17歳からずっと成長しない〈『謎の彼女X』原作×監督2〉」の画像3