そのイベントの名は「坂本真綾の満月朗読館」です。声優の坂本真綾さんが、第一夜は「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)を、第二夜は「山月記」(中島敦)を、第三夜はこのイベントのために書き下ろされた「ベッドタイム・ストーリー」(乙一)を、第四夜は同じくこのイベントのために書き下ろされた「月の珊瑚」(奈須きのこ)をそれぞれ朗読したのです。
アニメのようにキャラクターが口を動かしているのに合わせて台詞がでてくるのではなく、イラストにあわせて朗読。アニメで言うところの止め絵のシーンのような感じです。朗読というスタイルには、この方が合っていると感じました。
そのイベントが、この夏帰ってきました! 満月朗読館の姉妹イベントとして行われているのが、新月の夜に読まれる朗読イベント「栗山千明の新月朗読館」です。今回は坂本真綾さんではなく、女優の栗山千明さんが朗読するのですね。そう、あの千明さまですよ。
今回のテーマは新月の夜にふさわしく、そして栗山千明さまにふさわしく(?)ホラーがテーマです。月の光の届かぬ真っ暗な夜に、千明さまがホラー小説を読み上げる……どうです? 想像しただけでゾクゾクしませんか。
第一夜は7月18日に行われた、一肇(にのまえはじめ)さんの「願いの叶う家」の朗読。
第二夜は7月19日に、乙一さんがまたもやこのイベントのために書き下ろした「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の朗読でした。イラストは釣巻和さん。この二人のコンビは前述の満月朗読館の「ベッドタイムストーリー」でも抜群の相性を示していますが、今回も凄かった。SFラブストーリーである「ベッドタイムストーリー」に対して「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」はサスペンスホラーでしょうか。原作は8月18日までこちらで公開されているので読むことができます。
そして、第二夜の最後に発表された最終日第三夜がすごいのです! 作品は、なんと京極夏彦さんがイベントのために書き下ろした小説「鵺」(ぬえ)。イラストは「DEATH NOTE」や「バクマン。」の小畑健さんが担当、豪華としか言いようの無い組み合わせ。それを千明さまが朗読するのです。
ところで、京極夏彦さんで「鵺」となると思い出すのが、タイトルだけ発表されている京極堂シリーズの次回作「●の碑」(ぬえのいしぶみ ●=空へんに鳥)ですね。
それはさておき。今回の新月朗読館も前回と同様に、8月18日にTOHOシネマズ六本木でライブ朗読イベントが行われます。これは映画館を借り切って、その場で栗山千明さんが朗読し、スクリーンに絵を映すというもの。
実は昨年末の満月朗読館でのライブ朗読イベントに参加したのですが、これがもう凄かった。映画館の巨大なスクリーンで、いい音響で聞こえると、より物語に集中ができます。
あの体験がもう一度味わえるとあれば、行かねばなりません。というか、もうすでにチケットを買っちゃいました。今から楽しみでしょうがありません。
第一夜と第二夜を見逃した方、ご安心ください。満月朗読館はUstreamだけの配信でしたが、新月朗読館はUstreamとニコニコ生放送で配信されたのです。ということは、そうタイムシフト視聴ができるのです!(要プレミアム会員)
第一夜はこちらから。第二夜はこちらからそれぞれタイムシフト視聴することができます。
チケットはTOHOシネマズ六本木ヒルズのページから買えますが(日付を8月18日にあわせてください)、イベントを主催する星海社のWebページ「最前線」でチケットプレゼントも行っています。チケットを買い逃してしまったという方は応募してみましょう! もちろん、確実にイベントに行きたいという方は今すぐチケットを買ってしまいましょう。
それではみなさん。次の新月の夜にお会いいたしましょう。おやすみなさい。いい夜を……
(杉村 啓)