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大将、なんやったら、全部脱ぎますよ「マッサン」ポスター撮影シーン歴史的真実

       
鳥井から宣伝の一切をまかされた片岡は、移籍当初より意表を突いたアイデアで皆の度肝を抜く。掲載済みの新聞の社会面1ページをそのまま使い、その上にわざと稚拙な文字で赤玉ポートワインとだけ墨書した広告は、賛否両論を呼んだ。例のヌードポスターが制作されたのは、1922年(ただし1921年、あるいは1923年とする資料もある)のことである。

モデルとなった松島栄美子は、「赤玉楽劇団」という、このころ赤玉ポートワインのPRのため全国を興行してまわっていたオペラ団のプリ・マドンナだった。片岡は彼女に「無理は承知で」と頼みこみ、承諾を得た。そうして連れて行ったのが、ドラマにも出てきたような旅館の一室である。片岡は彼女に、肩から胸のあたりを出してほしいと指示すると、あとは襖の隙間から覗きながら、デザイナーで画家の井上木它(もくだ)とカメラマンの3人で、彼女の肌がポスターに適当かどうか検討した。

この日はそれで終わり、撮影は翌日から写真館で開始された。写真館も初めは驚いたが、スタッフの熱意に打たれ、撮影のあいだは表戸を下ろして休業したという。撮影はじつにのべ6日間にわたり行なわれ、松島は最初は着物を着たままだったのが、次の回では肌着姿になり、日を追うごとに上半身を露出していった。ヌード写真はモデルの顔色が一つ変われば、下品なものになってしまう。そこで片岡たちは、松島の機嫌をとりながら、彼女の人柄の良さを引き出すことに苦慮した。ちょっとした表情の差、陰影の濃淡が問題となり、《毎日いろんなポーズで、何十枚となく撮って、ああでもない、こうでもないと議論を戦わす日が続いた》という(杉森久英

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