希(土屋太鳳)が市役所に勤務して半年、輪島市移住希望者を案内するツアーの案内に精を出しています。
参加者は4人。妻を亡くし、子供も巣立ったので新天地を探しに来た山中道夫(平川和宏)、パソコンと回線さえあればどこでも仕事ができると思っているデイトレーダーの高槻賢治(和知龍範)、やりたいことがなく彼氏とも別れたためなんとなく参加した岡野亜美(梶原ひかり)、人生に疲れ、話し相手はインコしかいないという安西隼人(六角精児)。
25話の冒頭は、地域のニュース番組「WAJIMA まんで(MONDAY)」にツアーが取り上げられている場面。先週の24話の「文さんクイズ」に続き、台詞の途中でタイトルバックがはじまってしまうドライな編集の仕方は、4週と同じ一木正恵演出によるもの。
一木は、「まれ」のドラマガイドで、タイトルバックのイメージは、能登にある「客人(まれびと)」信仰から思いついたと語っています。
その「まれびと」の話題が25話に登場しました。
能登の人はよそものに対する警戒心があまりないと、ツアー参加者・高槻が印象を語ると、元治(田中泯)が「昔から流れ着いてくる国やさけな」と答え、文(田中裕子)がこう続けます。
「海に向かって開けとるさけね。
見た事もないものも人も
流れ着くげ。
昔の人らちは
神様が流れ着いたちゅうて
大事に祭って伝えてきたわいね。」
この流れ着いてくる人たちが「客人、稀人(まれびと)」(まれに来る人の意味)。
希(まれ)の名前には「まれびと」の「まれ」もかかっているんですね。
そして、このドラマは現代の「移住」という概念と、昔からある「客人」の概念を融合させようとしているようです。
その「客人」について研究していたのが、民俗学者・折口信夫で、輪島市よりも南のほうにある羽昨市には彼のお墓があります。「まれ」ドラマガイドの能登半島マップに「縁結びのパワースポット」として紹介されている気多大社のそばにあるそうですよ。
なお、4月27日のエキレビでタイミングよく、千野帽子さんが、池澤夏樹=個人編集《日本文学全集》14『南方熊楠 柳田國男 折口信夫 宮本常一』河出書房新社を紹介しています。
【今日の名言ベスト3】
「じっ人類は助け合いですさけ。」 文
「人生 なんとでもなるさけ。」真人(塚地武雅)
「詳しく詳しく事情聴取。」 みのり(門脇麦)
(木俣冬)
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