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JAXA被験者を募集中。宇宙飛行士選抜試験にも使われる「閉鎖環境適応訓練設備」って何をするの

JAXA被験者を募集中。宇宙飛行士選抜試験にも使われる「閉鎖環境適応訓練設備」って何をするの
『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』。2011年に国際宇宙ステーションに長期滞在した古川聡宇宙飛行士による著書

実際のISSは当然ながら宇宙に浮かぶ密閉空間だ。そこに滞在する宇宙飛行士たちは、飛行士同士でプライバシーはほとんどないうえ、そもそも壁の一枚隔てた外は空気もないから、常に死と隣り合わせで活動せねばならない。閉鎖環境施設は、そんなストレスフルな環境に対し適応力を鍛えるためにつくられた。ちなみにISS長期滞在に向けて、このような閉鎖環境での試験を行なっているのは日本だけで、アメリカやロシアにはないという(古川聡『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』マイナビ新書)。

ここに入った宇宙飛行士候補者は、閉鎖試験が終わる1週間後までいっさい外に出られない。また施設内にはあちこちにテレビカメラと集音マイクが取りつけられ、候補者たちは24時間、シャワーやトイレ中を除き管制室から観察されている。そればかりでなく、寝るときには手首に「アクチグラフ」という小型の計測器をつけねばならない。そうやってデータをとることで、きちんと睡眠をとれているかどうかチェックするのだ。

閉鎖試験を経て初めて宇宙飛行士に選ばれたひとりである古川聡(1999年に星出彰彦・山崎直子とともに採用)は、慣れない環境に最初こそ緊張していたものの、一晩寝たらすっきりして、「飾らず、そのままいくしかない」と思い切ることができたとか。実際、データを確認した心理学の先生から「よく眠れたみたいですね」と言われたという(古川、前掲書)。しかし、試験の一夜目から熟睡できてしまうところが、やはり宇宙飛行士に選ばれる人は違うなと私などは思ってしまうのだが……。...続きを読む

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