児童養護施設に匿名でランドセルなどが寄付される「タイガーマスク運動」に対して、児童養護施設の保育士だという人物がTwitterで「正直に言わせて頂きます!ランドセルはーいらないー」と訴え、話題になっている。
すみません、児童養護施設の保育士として、正直に言わせて頂きます!
— アマノウズメ (@a_uzume) 2016年3月19日
ランドセルはーいらないー(>人<;)!
タイガーマスク現象で、多くの方がランドセルを下さるのですが、ランドセルくらい、本人の希望をもとに買ってあげたいのですよ…。 https://t.co/kyvfhWRwZc
このTwitterユーザーの投稿によるとタイガーマスク運動の影響で、多くの人がランドセルを寄付してくれるが、「施設の子は洋服なども古着が多く、あまり買ってあげられません。小学校を通して使うランドセルくらいは本人と一緒に選んで買ってあげたい」としている。
他の関係者とみられる人物も反応。「ランドセル、学用品、衣類、寝具はいりません。税金から新品を買います。本人の希望をもとに選びます。中古品は申し訳ありませんが規定で廃棄します。露骨ですみませんが、下さるなら現金または児童全員に行きわたる量の季節の果物をお願いします」とツイートした。
衣服などを突然送るのについても、サイズや好みはそれぞれだから「受け取る側のニーズに合っていなければ意味がない」うえ廃棄費用がかかってしまい困るという。「贈る人が善意のつもりでも相手には迷惑な場合もあるので、まずとにかく何が必要かを問い合わせてほしい」という。最初にランドセルの寄付を始めた「伊達直人」を批判しているわけではなく、「寄付が広まるための大切なきっかけを作って下さった」と感謝を述べている。
寄付する方と受け取る子どもたち、両者が人として対等であることを切に望みます。くださる方が将来の子どもたちから受けとることもあるかもしれません。気持ちよく受けとり、気持ちよく社会にお返しできますように。
— かば島かば代 (@kabaj1ma) 2016年3月20日
一連の投稿は反響を呼び、千葉市市長の熊谷俊人氏も「寄附の気持ち自身は大変素晴らしいものですが、同じ寄附するのであれば寄附先が最も必要とするものを寄附したいですね」とツイートしている。
(高田タケシ)