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安易な「泣かせ」に走らない、だから響く「甘々と稲妻」8話

というギャグで子どもたちを虜にした加藤茶は本当に偉大だと思う。

さて、幼稚園で“ママの不在”を感じ取ったのは、つむぎではなく公平だった。周囲のママたちが新しい手作りの通園バッグを持たせている中、つむぎはシミで汚れた去年と同じバッグを使っていた。ママたちはシングルファーザーの公平を気遣うが、やっぱり気になるもの。料理の次は、お裁縫に挑戦か……。

ところが、新しいバッグを作ろうという公平の提案に対するつむぎの答えは「……いい」というものだった。「ママのでいい……」と呟くつむぎの背後に、ママの仏壇が映る。ピンクのバッグは、ママが手縫いしてくてれた思い出の品だったのだ。頭からバッグを被るつむぎ。ママに抱っこされている気分が味わえるのだろうか?

お話にちょっと「泣き」に入りそうな雰囲気が漂うが、公平は一気に空気を変える。
「ママのバッグは大事にするとして……父さんのこのやる気はどうしよう!」
「ママの作ってたご飯で、つむぎがまた食べたいなぁって思うのあったら……父さん作るよ。何でも言って」

ママの話を避けるわけでもなく、自然に違う話に持っていく。このあたりの話の流れ、会話のやりとりは原作のとおりだが、『甘々と稲妻』という作品は「泣かせ」について非常に抑制的だと感じたシーンだった。ママを亡くした幼児のお話なのだから、描きようによってはもっとグイグイ泣かせる話にすることもできただろう。だが、『甘々と稲妻』はそれをしていない。

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