室田瑞希、ソロ活動で見えた新たな景色「アンジュルム時代にはなかった緊張感」

今年3月に芸能活動を再開し、8月にソロアーティストとしてCDデビューした室田瑞希。12月13日＆18日に初ワンマンライブを控えるほか、舞台出演、YouTubeやブログの開設など精力的に活動している彼女に、挑戦の連続だった2021年下半期を振り返ってもらった。（前後編の前編）

【写真】無邪気な笑顔がキュート、室田瑞希の撮りおろしカット【15点】

──前回、シングルリリースとイベントの前に取材を行いましたが、その際久しぶりにファンのみなさんの前に立つことについて「緊張する」と話していました。実際にステージに立ってみて、いかがでしたか？

室田　私、あんまり緊張しないタイプなんですけど、当日はも～本当に緊張しすぎてヤバかったです！　小学校のときに初めてみんなの前で自己紹介するときと同じぐらい緊張しました。……例えがおかしいかな（笑）。ファンクラブ限定イベントだったので、客席はアンジュルム時代にいつも来てくださっていた懐かしいファンの方たちばかりだったんですけど、でも知り合いがいた方が緊張することってあるじゃないですか。SNSの更新はしていたけど、人前で歌って踊るのは久しぶりだったので、本当に声が震えちゃったし、音も外してしまったんですよ。

──確かにアイドル時代の室田さんからはあまり想像できない姿ですね。

室田　それでもファンの方が温かい目で見守ってくれたので、後半になるにつれてだんだん落ち着いて、最終的には普段の自分でパフォーマンスができました。でも最初はもう想像をはるかに超えた緊張でしたね。歩くときもぎこちなかったんじゃないかなというぐらい頭が真っ白で、とりあえず歌詞を間違えないか、飛んじゃわないかが心配でした。だけど間違わずに歌い切ることが出来たので、もうそれだけはよかったなと思います（笑）。

──その経験があると、次のライブはさらに気合が入りそうですね。

室田　そうなんです。今回は一般受付もしていて、キャパシティも大きい会場ですし「室田が卒業して1発目のライブだし見てみるか」って方もいるかもしれない。その方たちをいかにファンにできるかが大事だと思うので、そういう面でも正直緊張しますね～！　だけど、私のファンじゃない方もうならせるぐらいのパフォーマンスをしなければ、これから先ソロでやっていけないと思うので、この先もこの緊張は多分消えないです。でも毎回初心の気持ちを忘れないでパフォーマンスできるという意味では、いいことかもしれない。いつかは落ち着いてパフォーマンスできるようにはなりたいですけど（笑）。

──そして今年の活動を振り返ると、11月には舞台「ニンジャバットマン ザ・ショー」に出演しました。

室田　今回の舞台は4チームに分かれていて、私のチームは本当にコメディー要素が満載だったんです。すごく楽しかったですし、初めてアクションをやったので周りから学ぶことも多かったですね。アクションは難しかったですけど、やっていくうちに褒めていただけることも多くなって純粋に嬉しかったし、みんなで一緒に作り上げて役を演じられる舞台は改めて楽しいなと思いました。

──また室田さんの演技を見られることもありそうですかね？

室田　あるかも……（笑）？　気持ちとしてはやりたいです！　でも今回、演技をするのって体力を使うんだなと改めて思いましたね。途中からは慣れたんですけど、最初は1日1公演だけでもすごく疲れちゃって、2公演やったらもう帰りは爆睡で。初めてこんなに疲労感を感じました。

──室田さんはすごく体力があるイメージなので、意外です！

室田　自分で言うのもですけど、めっちゃありそうですよね（笑）。私はあまりオンオフもなく普段からこういうテンションだから、メイクさんとかにも「本当に疲れないの？」「朝から元気だね！」って言われます。……正直、今回の舞台で疲れた原因としては、袖で他の方の役の真似をしたり、踊ったりもしているからだと思うんですけど（笑）。でもそれぐらい本当に楽しかったですね。

──グループのメンバー以外の方と作品を作ることも、室田さんにとって新たな挑戦でしたよね。

室田　キャストのみなさんと仲良くなれなかったらどうしようという不安はありました。最終的にはすごく仲良くなれた女子プロレスの安納サオリさんも、最初の頃はぎこちなくて。というのも、サオリさんはもともとハロプロが好きだったみたいで、緊張して私に話しかけられなかったそうなんですよ（笑）。でも性格がめっちゃ合うことに気づいてからは、気づけば2人でずっとふざけてケラケラ笑うような関係になれました！　同じチームのなだぎ武さんと滝川広大さんとも予想以上に仲良くなれて、4人でお出かけしたりもできたので、今回は本当に人に恵まれましたね。

──アンジュルムの先輩たちも観に来ていましたよね。

室田　観に来てくれました！　和田（彩花）さんと勝田（里奈）さん、竹内（朱莉）さんと川村文乃ちゃんも見に来てくれて嬉しかったです～！

──そのときは知っている人が観ているという緊張はなかったですか？

室田　緊張感というより楽しんでいましたね。ハーレイ・クインという役としてみんなにサービス精神いっぱいにレスしました（笑）。公演終わりに和田さんと勝田さんとご飯に行ったんですけど、そのときに写真を撮ったらうっかりハーレイ感が出ちゃって「ムロ、ハーレイ消えてないって！」って突っ込まれてしまうくらい役に入り込んでいました。ちょっと恥ずかしかったですけどね（笑）。

──舞台期間中、11月15日に行われたアンジュルム・笠原桃奈さんの卒業ライブにも足を運んでいたことをSNSに書かれていましたよね。ライブはいかがでしたか？

室田　いや～、すっごく感動しました！　入りたての頃は猫背になりながら携帯をいじっていたり、口を隠しながらこそこそご飯を食べたり、先生に怒られていたりもしていたあの桃奈が最後はああやって堂々とパフォーマンスしていて……もう何を見てもウルウルしちゃって（笑）。今までの卒業公演で1番泣いたかもしれません。OGみんなで本当に本当に大号泣しましたね。絶対にタオルが必要だと思って持って行ったんですけど、マスクの中までビショビショで、ずっと目の下にタオルを当てながら見ていました。後輩でこれだと、同期のさっちゃん（佐々木莉佳子）の卒業のときとかどうなっちゃうんだろうって思います（笑）。あとは、みんなそれぞれの道に進んでいるんだなとも思いました。一緒に活動していた人たちが全然違う道に進んでいくのはすごくカッコいいです。

──室田さんと和田さんは同じようにアーティストとして歌の活動をしていても、方向性がまったく違いますもんね。

室田　やっぱりアンジュルムって本当にみんな個性がバラバラだから、同じことをしていても同じじゃないんですよね。それが面白いなって思います。自分が持ってないものをみんなが持っているから改めてすごいなと感じるとともに、こういう考え方もあるんだなと刺激を受けますね。だから一緒にいて楽しいです。

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（取材・文／東海林その子）
▽室田瑞希（むろた・みずき）
1998年6月12日生まれ、千葉県出身。AB型。ニックネームは「むろたん」。
2014年にスマイレージ（現・アンジュルム）に3期メンバーとして加入、ダイナミックでキレのあるダンスや、伸びやかな歌声でファンの心を掴んだ。2020年にグループを卒業を卒業し今後はアーティスト・女優を中心として活動していく。
Instagram：mizuki.murota.official

▼「室田瑞希ワンマンライブ2021冬【G.T.B soul liberation】」
12月13日(月)／梅田Zeela（大阪）／ダンサー出演：ＳＡＲＡ、平野茜子
チケットはこちら（https://x.gd/zwhgP）
12月18日(土) 【1部】13:30～【2部】18:30～／HUMVEE HALL（東京）／ダンサー出演：平野茜子、Protecter、中村慧
チケットはこちら（https://x.gd/v0r6U）（https://x.gd/rb5PK）