初の東京ドーム2DAYSなど、今年の夏も熱く駆け抜けてきた欅坂46。まもなく加入から1年を迎える2期生にとっては、挑戦と試練の連続だった。
今冬発売予定の9thシングルでは初選抜にして初フロントに選ばれた田村保乃が、夏のツアーを通して感じた新たな気持ちとは。彼女のインタビューを『月刊エンタメ』11月号掲載のグラビアカットとともにお送りする。(『月刊エンタメ』11月号掲載インタビュー)
──今回のツアーでライブを行った大阪城ホールは田村さんにとって思い入れのある場所だそうですね。

田村 乃木坂46さんを観に、人生で初めて行ったライブ会場が大阪城ホールだったんです。だから、今回そこに自分が立っていることがすごく不思議で緊張しました!

──それはこれまで公演してきた宮城と神奈川に比べても?

田村 緊張しいなので全部の会場で緊張はしてたんですが、その中でも大阪は一番でした……。

──以前、「欅共和国」のインタビュー(本誌9月号)で、パフォーマンスを「もっとうまくなりたい」と言っていましたが、今回の公演はいかがでしたか?

田村 ダンスがうまくなりたいというよりかは、誰か1人でもいいから会場にいる方の心にくるようなパフォーマンスができたらいいなと思っていて。ダンスが上手、下手というよりかは、感情をどれだけパフォーマンスに乗せられるかだなと共和国やツアー中に思ったんです。なので、ライブでもその思いが伝わったらいいなと意識しながらやっています。

──そういえば、「欅共和国」では藤吉夏鈴さんがかき氷をたくさん食べていたと暴露されていましたが、今回は……?

田村 たこ焼きをたくさん食べていました(笑)。1回に4つのたこ焼きをもらえるんですけど、ライブ前にそれを3ループしていて(笑)。でも、実は私もシュークリームをけっこう食べていたんですけど。あ! 私はライブ後ですよ(笑)!

──(笑)。
ちなみに、2日目では田村さんが最後にステージに取り残される役をしていました。

田村 めちゃくちゃ緊張しました! 『避雷針』が終わった後に衣装の早着替えをするんですけど、ちゃんとできるか心配で……。実は前日の公演で脱出する出入り口の扉を間違えてしまったんです。だから、2日目もどこかでミスをしてしまうんじゃないかって不安でした。

──結果は大成功でしたね。取り残されたときの表情も印象的でした。演出家の方に「こんな顔をしてほしい」など指示はあったんですか?

田村 特になかったです。客席に向かって振り向くタイミングも自分のタイミングでいいよと言われていたので、最後に残る人たちの演技はみんな違うんじゃないかな。

──他に大阪公演で印象に残っているパフォーマンスはありますか?

田村 やっぱり平手(友梨奈)さんが復帰して出てこられた『避雷針』です。平手さんがステージに立って、モニターに映ったときは今までライブでも聞いたことのないような歓声を肌で感じました。やっぱり平手さんの存在は大きいですし、安心感がすごくて。私も「やってやるぞ!」と思ったし、このパフォーマンスを皆さんの目に焼き付けてほしいって強く思いました。


──ツアー前に長濱ねるさんが卒業し、平手さんも怪我で『避雷針』以外は不参加。不安な気持ちもあったのではないでしょうか?

田村 いるから安心、いないから不安というのはないんですが、長濱さんが卒業されたとき、2期生はもっと頑張らなきゃいけないと思いました。長濱さんが卒業された後に2期生に何ができるんだろうってみんなで話していて。でも、誰も長濱さんになることはできないし、その穴を埋めることもできない。だから、2期生は2期生らしく、新しい欅坂46を出せるよう頑張りたいです。

──以前、別のインタビューで田村さんはいつも地元・大阪に戻るとテンションが上がると聞きました。今回はどうでしたか?

田村 実家にワンちゃんが2匹いるんですけど、ずっと喋りかけてましたね(笑)。少しだけしかいられなかったけど、本当に癒しの時間だし、テンションが上がっちゃいました!

──ワンちゃんに元気をもらっているんですね。

田村 そうです! 家族にはライブで何やかんや会えていたりするんですけど、ワンちゃんには家に行かないと会えないので。あの子たちの為にも頑張りたいです(笑)!

──ワンちゃんに会いたくて、ホームシックにはならないですか?

田村 メンバーがいるので、それはないです。私の家にみんな遊びに来てくれるんですよ。特に、井上(梨名)、夏鈴ちゃん、(武元)唯衣ちゃんがよく来てくれます。


──今回の撮影では通天閣、道頓堀、海遊館に行きました。

田村 海遊館には小さい頃に遠足で来ました。小学生の頃だと思うんですけど、入るので本当に楽しみで、ワクワクしながら列を待っていたのを覚えています。

──久々に来てみてどうでしたか? 大きな水槽を前にテンションが上がっていましたね。

田村 小さい頃に見たときよりも断然興奮しました! あのときはこの水槽のすごさを分かっていなかったんだと思います。

──最後に地元、大阪でやってみたい仕事を教えてください。

田村 地元でお仕事できるなら何でもうれしいんですけど、やっぱり吉本新喜劇はいつか挑戦してみたいです。すでにネタを練習しているメンバーもいるので(笑)。

──誰が練習しているんですか?

田村 井上と唯衣ちゃんです。本気で「出ようね!」って話しているのをよく聞くし、確かに大阪の人に愛されている吉本新喜劇に出られたら素敵だなって思います。あの舞台に立って人を笑わせるっていう自信はないけど、すごく楽しそう!
▽田村保乃(たむら・ほの)
1998年10月21日生まれ、大阪府出身。163.5センチ。
A型。2期生。ニックネームは「ほにょ」。2018年8月20日、坂道合同オーディションに合格。12月10日、東京・日本武道館にて欅坂46の2期生としてお披露目された。9thシングル『タイトル未定』で初選抜、初フロントを務める。おっとりしているイメージだが、実は努力家で面白いことが大好き。
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