レビュー

AIであるAlphaGoがプロ棋士に勝利したというニュースを小耳に挟んだ人は多いと思うが、いったいそれの何がすごいのかまではご存知ないかもしれない。囲碁は将棋よりもルールがシンプルかつ柔軟なマインドスポーツであり、それゆえにAIには難しいものとされていたのである。


囲碁は古くさいと感じる人でも、「世界70カ国以上で4000万人以上に親しまれているボードゲーム」と言われると、俄然おもしろそうなものに見えてくるのではなかろうか。マンガ『ヒカルの碁』のヒットにより、囲碁を身近に感じる人自体は日本国内にも増えている。数々の偉人、ビジネスリーダーを虜にしてきただけでなく、「囲碁友」ができやすい土壌は整っているのだ。大人になるほど友だちづくりは難しくなっていくものなので、うれしい趣味のひとつに数えられそうである。
長く囲碁講師をしてきた著者は、囲碁には「トップ棋士に共通する思考や行動、成功の法則」があり、「それはビジネスを優位に進めるにあたって役に立つ」と考えている。「神様が作ったゲーム」とされる「囲碁を楽しむ人はビジネスや人生を楽しむコツを知っている」。それを多くの人が実感しているのだという。本書は、囲碁のルールを学びながら、人生に必要な力を養っていける、とてもお得な本なのだ。

本書の要点

・囲碁で絶対に押さえておくべきルールは3つだけだ。
・囲碁は一生の趣味となるものだが、マインドスポーツとしてさまざまな効用が期待されている。
・囲碁の最初の一手はどこに打ってもよい。自由だからこそ、自分の考え、選択、判断に責任を持つ必要がある。


・囲碁で必要となる「三手先を読む」力は、マネジメントや事業戦略立案、ビジネス交渉といった場面でも役に立つ。



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