4月から放送中のNHK連続テレビ小説「風、薫る」。栃木県大田原市を舞台にした本作では登場人物の方言が耳に残る。

つぶやきシロー森三中・大島、ザ・たっちなど栃木弁を駆使する芸能人も出演し、放送開始当初はSNS上で「何を言っているのかわからない」「聞き取るのが大変」という感想が多数上がっていたほどだ。


 一方で、出演俳優の方言については《見上愛の方言は音程を真似してるだけに聞こえる》《水野美紀に方言演技は無理なんだな》《りんは抑揚が単調でもどかしい》と否定的な声もある。実際に栃木出身者や地元で暮らす人々はどう感じているのだろうか。


■東京都出身、三浦貴大の栃木弁に絶賛


「実は栃木弁を真似するのは難しい。ほか地域の東北弁ほど特徴が際立っているわけではなく、微妙な抑揚があるんです。語尾をただ上げるだけではなく、文節ごとに上がるなど独特の特徴がある」と話すのは栃木県大田原市を含む那須エリア出身の女性(45)だ。


 また、同じ栃木県でもつぶやきシローが育った県南エリアと、北に位置する那須エリアでは方言にもささいな違いがある。そのため、表現に多少の違和感を覚えたという。


 一方、方言の自然さを地元民から高く評価されているのが一ノ瀬りん(見上愛)の夫・奥田亀吉役の三浦貴大(40)だ。


「三浦さんはイントネーションの細かいニュアンスまで再現できていると感じます。例えば『お酒』という一言においても言葉の下げ方や濁点の使い方が絶妙。彼の言葉を聞いていると地元の父の話し方と重なってしまうほどです」(前出の栃木出身者)



実は「東京栃木県人会副会長」俳優も出演

 同様に感心している人は多く、SNS上でも《りんの旦那様、栃木弁めちゃうまい!》《三浦貴大の栃木弁はガチ》《ネーティブ以外で一番自然だよ》など絶賛のコメントが並んでいる。

また、りんの父親を演じた北村一輝(56)の栃木弁も《ものすごく自然》《栃木弁の柔らかさがあった》と好評だった。


 そしてもう1人、一部の栃木出身者から熱い視線を注がれていた人物がいる。つぶやきシロー演じる竹内之宣の妻、栄を演じた岩瀬顕子だ。


 岩瀬は全国区の知名度は高くないが、東京栃木県人会副会長やとちぎ未来大使などを務める人物なのだという。那須エリアではなく県央エリアの宇都宮市出身ながら「岩瀬さんの方言はしっくりきた」という声も聞かれ、"本物感"が伝わっていたようだ。


■「おむすび」佐野勇斗への意外な評判


 ただし、方言は時代とともに変化する。再現度を語る上では、近年放送された過去の朝ドラが記憶に残っているという。


「『風、薫る』で使われている方言は、私たちの世代では馴染みがない言葉も存在します。その点、2024年後期の朝ドラ『おむすび』で栃木出身という設定だった四ツ木翔也(佐野勇斗)の方言はとても印象的でした。佐野さんの言葉は現代のリアルな栃木弁に近く、すんなり耳に入ってきたことを覚えています」(前出の栃木出身者)


 地域や時代によっても異なる栃木弁。今後の出演が期待されるU字工事はどうなるか。


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