【今週グサッときた名言珍言】


「あの……、別れたりとか、ああいうのがあったから」
 (伊藤俊介/テレビ東京系「ゴッドタン」4月18日放送)


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「酒飲み、遅刻、失言、炎上。人をイラつかせ、イラつかせる天才がついに参戦! 『妹よ……お兄ちゃんは有名になったぞ。

有名な、嫌われ者になったよ!』今、最も時代に合っていない男」──と「マジギライ1/5」企画恒例の容赦ない前口上で紹介されたのは、オズワルド・伊藤俊介(36)。口元には、それまでトレードマークのひとつだったヒゲがない。その理由を明かした一言が今週の言葉だ。「Xもやめて、数珠も買っていく」と宣言した。


「自分の素行の悪さとかプラマイした時に、どうして広告の仕事が俺なんかに来るんだろうと思ったら、こればっかりはイワクラと沙莉の好感度の貯金を下ろしてる」(テレビ朝日系「推しの番号 教えます。」2024年6月25日)


 本人もそう自己分析していたように、酒癖の悪さや遅刻癖など、いわゆる「クズ芸人」の枠にも入れられる割に、好感度が高めだったのは、兄が「天才女優」と評する妹・伊藤沙莉の存在と、ほほ笑ましい蛙亭・イワクラとの交際エピソードによるところが大きかったのだろう。だが、そのイワクラとは昨年破局。結婚も意識していたが、「こいつ、無理かも」とイワクラは思った(テレ朝系「有吉クイズ」26年1月11日)そうで、その理由を「40個ある」(テレ朝系「アメトーーク!」26年4月9日)と辛辣に語っていた。


 それ以外でもネガティブな話題が続く。収録現場で伊集院光をキレさせてしまったのだ。プロ野球の順位を予想する番組で、真剣に語るべきところでボケて、伊集院にたしなめられた時のことだ。伊藤が芸人ノリで言い合いになるように仕掛けたところ、「吉本の同期とやれよ」(テレビ東京系「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」26年4月7日)と思った伊集院は「俺、マネジャーに、『これ以上伊藤が出るなら、俺は出ない!』って」(テレ東系「出川哲朗のプロ野球順位予想2026」26年4月11日)と“最後通牒”を突きつけたのだ。


 一方、冒頭の番組で、かつて「オールナイトフジコ」(フジテレビ系)で共演した上杉真央に散々罵倒されても、彼女が「未成年飲酒」で謹慎していたことを、プロデューサーの佐久間宣行が明かすまで一切触れなかった。

「本当は1ターンで殺せるんだからな。なめんじゃねえぞ。これが2年間の絆じゃねえのかよ」と。また、イワクラとの破局についても「98%俺が悪かった」「ストレスを与えすぎた」(「MUSIC COUNTDOWN 10&10」25年11月9日)と、ほとんど相手を悪く言うことはなかった。


 好感度なんて“水物”。その振れ幅が大きいほど芸人は面白くなるに違いない。


(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)


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