◆米大リーグ レッドソックス1―3アストロズ=延長10回=(3日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 アストロズのヨルダン・アルバレス外野手(28)が3日(日本時間4日)、敵地・レッドソックス戦に「2番・DH」で先発出場。5打数1安打2三振で打率は3割2割6分となった。

7回1死一塁で迎えた第4打席では打球速度107・1マイル(約172・4キロ)、飛距離398フィート(約121・3メートル)、打球角度25度と痛烈なバレル(速度、角度から長打につながりやすい打球)を放つが、メジャー30球団最長タイとなるフェンウェイパーク中堅の最深部420フィート(約128メートル)の通称「ザ・トライアングル」に阻まれて中飛。13本塁打でメジャートップのホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)、ヤンキースのA・ジャッジ外野手(34)に並ぶことはできなかった。試合後は、村上の打撃スタイルにエールを送った。

 Baseball Savantによると、30球場のうちドジャースタジアムなど14球場で本塁打となる打球飛距離398フィートの当たりは、敵地の最深部で中堅手のグラブの中に収まった。アルバレスは「野球には運、不運は付き物です。チームが最後に勝利を収めたので、帳消しになりました」と振り返った。

 3、4月は計32試合に出場し、打率3割5分6厘、12本塁打、27打点、OPS(長打率+出塁率)は驚異の1・199を記録した。「いい月だったと思います。いつもはもっと遅い時期に調子が上がってくるタイプですが、開幕からいいスタートを切れたと思います」。2021年から4年連続30本塁打以上を放ったアルバレスも、昨年は右手と左足首の負傷に苦しんだ。今年は開幕からロケットスタートに成功し、「いいキャンプを送ることができましたし、この調子をキープしたいと願っています」と意気込んでいる。

 日本から海を渡ったホワイトソックス・村上の存在は、認識しているという。

「ボールをものすごく強く打っている印象がありますね」。長打力と同時に打率も残すアルバレスは、ここまでわずか18三振。50三振の村上とは異なる打撃スタイルが特徴だが、「でも、彼があのようにホームランを打ち続けていれば、三振の数を気にする人はいないでしょう」と語った。

 2016年に母国キューバから亡命したアルバレスは、2019年6月にメジャー昇格すると、同月は16試合で7本塁打、21打点と鮮烈デビュー。月間最優秀新人に選ばれ、同年は満票で新人王を獲得した。

 村上は、早くも新人王候補に名前が挙がっているが、海外からのメジャー挑戦で成功の秘けつを問うと「それは分かりません。人それぞれ違うと思います」とアルバレス。「私はキューバを出たので、ここで戦っていくしか他に選択肢はなかったんです。大リーグに到達するまで、一生懸命努力を重ねて仕事を勝ち取りました。そして、今もここでプレーしています。神様のご加護もありました」。18歳でハイチ経由で米国に渡り、契約金200万ドル(約3億1500万円)で海を渡ったアルバレスの言葉からは、大型契約でメジャー移籍するNPB経由の移籍とは一線を画した思いもうかがえた。

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