◆米大リーグ レッドソックス―アストロズ(1日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 先月25日(日本時間26日)のボルティモア遠征中に、コーラ前監督と5人のコーチが電撃解雇されたレッドソックス。新体制になって初の本拠地ゲームとなった1日(日本時間2日)、試合前の練習中に、本拠フェンウェイパークの上空を「Fire Creig, Sell the Team」の横断幕を引っ張った飛行機が飛び回る事態が起きた。

 フィールドで汗を流す選手らの耳に、聞き慣れないエンジン音が入ってきた。晴れ渡ったボストンの青空に軽飛行機。その後方につながれた横断幕には、赤い文字で「クレイグ(ブレスローGM)を解雇して、チームを売却しろ」と痛烈なメッセージと書かれていた。上空を数回旋回して、いなくなったかと思えば、再び現れ、約20分程、MLB最古の球場上空を飛び回った。

 開幕からの不振で、コーラ前監督と周辺コーチ陣が一掃されて約1週間。ケネディ社長は記者会見で「ブレスローGMの決断を(ヘンリー)オーナーが承認した」と明言。特に、2004年、07年の世界一に貢献するなど球団の大功労者であるJ·バリテック作戦コーチを配置転換したことにファンの反感は根強い。傘下マイナーからコーチ陣一斉に引き上げた新体制の方向性は定まっていない。安定した打撃成績を残している吉田正尚外野手は、新体制になって5日間で1日しか先発しておらず、外野及びDH起用にも変化はみられない。不満が募ったファンが、上空からの抗議に出た模様だ。

 移動日の前日、本拠の監督室に私物を運び込んだトレーシー暫定監督は、「組織の人を知り、選手と向き合い、最初の数日は大変だったが、少し落ち着いてきた。しっかり連携し、皆で同じ方向を目指していきたい」と抱負を語ったが、本拠地就任初戦は、試合前から、異様な雰囲気となった。

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