「3人が辞めたいと思っていたこともショックやったし、気付かれへんかった俺も、何してたんやろうと思った」

11月10日、こう語ったのはKing&Prince永瀬廉(23)。出演するラジオ番組『King&Prince永瀬廉のRadioGARDEN』(文化放送)で、グループのメンバー脱退について、時に涙で言葉を詰まらせながら胸の内を明かした。

4日に平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人が’23年5月22日をもってグループを脱退すると発表された。平野、神宮寺は同日、岸は同年秋をもってジャニーズ事務所からも退所。キンプリは永瀬と髙橋海人(23)の2人で活動を続けていくという。

まさに青天の霹靂の脱退劇。ある芸能関係者は言う。

「キンプリはスタッフに頼りきりになるのではなく、自分たち主導で物事を決めようという姿勢のグループで、CDのジャケット写真やMVについてまで、メンバー同士で話し合っていました。

多忙な合間を縫ってメンバーたちで集まり、睡眠時間を削って深夜までダンスの練習をすることもあったようです。その際、グループ活動についての話し合いもしていました。グループの結束力は強いように見えました」

そんな彼らの分裂の一因となったのは“世界進出”への考え方の違いだった。

「キンプリにはデビュー当初から“世界進出”という目標がありました。これは故・ジャニー喜多川さんの長年の夢でもありました。王道アイドル路線のイメージが強いですが、そのいっぽうで世界を見据え、難度の高いダンスにも果敢に挑戦してきました」(制作関係者)

永瀬も必死に食らいついていたようだが……。

「ダンスに苦手意識がある永瀬さんは個人練習にも取り組んでいました。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(’21年)など、個人の仕事も多く抱えるなかで努力を重ねてきましたが、最終的にはメンバー間で世界進出への思いに温度差が出てきたようです」(前出・芸能関係者)

最近の永瀬の様子を前出の制作関係者は次のように話す。

「永瀬さんに元気がないように見える日がありました。そのときにはすでにメンバーの脱退が決まっていたのかもしれません」

冒頭のラジオでは、

「正直ね、俺たちも2人でKing&Princeとして、これからも活動していく部分は怖いし、不安」「玄樹のこともそう、今回、脱退していく神、岸さん、紫耀のことも守れんかったわけで……」とも本音を明かした永瀬。前出の制作関係者は言う。

「キンプリでは岩橋玄樹さん(25)がパニック障害の治療のため’21年3月に脱退しています。相次ぐメンバーの脱退に、永瀬さんも心を痛めています。グループに残ることになった永瀬さんと髙橋さんは年少組ということもあり、心細さもあるのでしょう」

そんな永瀬が相談相手として頼っているのが関ジャニ∞大倉忠義(37)だ。

■大倉から永瀬への檄「グループ内でもっと話し合いを」

「関西ジャニーズJr.出身という共通点もあり、積極的に話しかけてくる永瀬さんのことを大倉さんは非常にかわいがっています。食事や映画に連れていくなど、親しい関係です」(テレビ局関係者)

2人で仕事に関する話をすることも多いという。

「関ジャニ∞はライブの曲順などでメンバー同士がもめることも珍しくなく、意見を言い合える関係を大切にしています。大倉さんは永瀬さんに、『グループ内でもっと話し合いをしたほうがいい』と指摘したこともあったそうです」(前出・制作関係者)

永瀬は冒頭のラジオで「解散という可能性もゼロではなかった」と話しているが、苦悩の末、キンプリを守る覚悟を決めた。

「’06年に内博貴さん(36)、’18年に渋谷すばるさん(41)、’19年には錦戸亮さん(38)と、関ジャニ∞も今回のキンプリと同様3人がグループを去っています。大倉さんも解散を考えたことがあったそうです。

その後、大倉さん自身も耳の不調で活動を休止するなど紆余曲折ありましたが、今年7月には日産スタジアムとヤンマースタジアムで大規模ライブを実施。メンバー脱退後も精力的に活動を続ける関ジャニ∞の姿を目の当たりにしているだけに、永瀬さんはキンプリに幕を下ろすという選択はしなかったのでしょう」(前出・テレビ局関係者)

涙ながらに「ファンのそばにいさせてほしい」とも語った永瀬。その言葉どおり、すでにファンのための活動に目を向けている。

「関ジャニ∞も錦戸さんの脱退直後、『早く姿を見せてファンを安心させたい』と、急きょコンサートツアーを開催しましたが、永瀬さんも同じ考えを抱いているようです。

突然のメンバーの脱退に、ファンはもちろん永瀬さん自身も非常にショックを受けています。ファンとキンプリが互いに背中を押し合うため、“ファンとキンプリが会える場所”として、コンサートを必ずやりたいと考えているといいます」(前出・テレビ局関係者)

ラジオでも、「一刻も、少しでも早く、皆さんに笑顔になってもらえるように頑張ります」と決意を語り、新たな道を歩み出す永瀬。King&Princeが輝き続けるためにーー。

編集部おすすめ