(ジュネーブ中央社)世界保健機関(WHO)総会が18日からスイス・ジュネーブで開かれるのを前に、石崇良(せきすうりょう)衛生福利部長(保健相)率いる代表団が16日、現地に到着した。林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)も同行している。
石氏は、総会の招待状は未だ届いていないものの、関連イベントを通じて台湾の医療分野における経験や強靭(きょうじん)性を世界に伝えたいとしている。

台湾は2009年から16年までオブザーバーとして総会に参加していたが、17年以降は中国の反対により招待されていない。政府は同年以降も、新型コロナウイルス禍だった20、21年を除き毎年、衛生福利部長などが率いる代表団をジュネーブに派遣している。

石氏はジュネーブ到着後に取材に応じ、招待状が届かないことは遺憾だとしつつ、台湾は世界各国の医療・衛生専門家や代表らが一堂に集う機会を逃すわけにはいかないと言及。代表団はイベント参加やフォーラム開催を予定していると話した。

外交部長がWHO総会期間中にジュネーブを訪問するのは初めてとみられる。林氏は自身のフェイスブックで現地到着を伝えた上で、外交部は衛生福利部と協力して「台湾スマート医療・ヘルスケア産業展」を初めて開くと紹介。台湾の医療機関や企業、学界と共に、台湾のスマート医療や人工知能(AI)の活用、医療テクノロジー、人道支援での成果などを国際社会に示すとした。

▽ 民間団体もアクション ジュネーブ駅で展示も

ジュネーブでは民間団体も台湾のWHO参加などを訴える活動を行っている。国連ジュネーブ事務局前では16日、台湾医界連盟や北米台湾人医師協会などが抗議活動を開いた。WHOのテドロス事務局長について世界最大規模の保健機関のトップとして職責を果たしていないと批判し、WHOは台湾を受け入れるべきだと主張した。

台湾連合国協進会(台湾国連協進会)や台湾医薬衛生青年連盟などは同日午後、ジュネーブ駅で台湾のWHO加入をテーマにした展示を開催した。
駅の利用者は、足を止めて説明を読んだり、スマートフォンで写真を撮ったりしていた。

(呉柏緯/編集:田中宏樹)
編集部おすすめ