目的地にたどり着くために乗るべき電車と駅が、分からなくなってしまった。

見知らぬ人に声をかけ、聞いてみる......ふと気づくと、その人の後ろを走って追いかけていた。

大阪府在住の50代女性・Cさんの体験談。

<Cさんからのおたより>

私がまだ20代の時、とある場所でパーティがありました。

電車で向かう途中、地下鉄の路線が複数ある中でどう乗り継げばいいかわからず、地上に出てしまったのです。もう、どこの駅に行けばホテルのある場所に行けるのか、分からなくなっていました。

時間だけが過ぎ、気持ちも焦っていたところで、サラリーマン風の方に勇気を持って、

「〇〇に行きたいのですが乗る電車、駅がわからないので教えてください」

とたずねました。

先を急いでいたかもしれない

すると、

「走れる?」

と一言。私が「はい」と答えると、その人が走り出したので頑張って後をついていきました。

「この電車に乗って駅に着いたら...」

とホテルまでの道を親切に教えてくださり、その方は立ち去りました。

私はちゃんとしたお礼を言えたか、感謝を伝えたか、今は曖昧です。

あの時もしかしたら、あの方は先を急いでいたのかもわかりません、用事があったかもしれません。

なのに、見ず知らずの私のために長い道を走ってくださったことを今も感謝しております。本当にありがとうございました。

私も困っている人に出会ったら、あの方を思い出して手を差し伸べたいと思います。


あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)

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