
84年前に上空から撮影された海の怪獣 image by:strangereality
それは第二次世界大戦がはじまる3年前の話である。1936年10月1日、土木技術士のローラン・ペルティエは、イランのジャースクからフランスへ向かう小型飛行機に乗っていた。
ペルシア湾とオマーン湾の間にあるるホルムズ海峡のホルムズ島(現イラン)の上空を飛んでいたとき、窓から外を見ていたペルティエの目に奇妙なものが飛び込んできた。
ペルティエは慌ててカメラを構えた。「わたしの人生で目撃したものの中でも、もっとも稀有な出来事だった」ペルティエはのちに新聞記者に語っている。
【イランのネッシーなのか?】
ペルティエのこの奇妙な体験は翻訳され、1936年12月13日のウェスト・フラッシュ・サンデー紙で取り上げられた。
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1936年の新聞記事 image by:strangereality
小さな膨らみ──間違いなく頭部だろう──が見えた。その頭部には非常に長い首がついていた。そして、まるで大蛇が羊を丸のみしたときのような太鼓腹、首よりも遥かに長い尾。
この角度からでは、水面にたつ波紋が水平なのか垂直なのかはわからなかったが、"それ"はさざなみをたてながら進み、その軌跡には泡の流れが続いていた。そして、確かに"それ"は一瞬、水中から頭を出した
ペルティエは、自分が見たものは、それまでほとんど信じていなかったネス湖の怪獣と同じタイプの生き物だと確信した。