俳優の伊藤英明と染谷将太がダブル主演を務める映画『国境』が、約2ヶ月におよぶオール関西ロケを終え、5月初旬にクランクアップを迎えた。あわせて、来年(2027年)公開されることが決定した。


 本作は、『パッチギ!』などで知られる井筒和幸監督が、黒川博行の小説“疫病神シリーズ”の『国境』を実写映画化するノワールアクション。シリーズは、大阪ヤクザ・桑原と建設コンサルタント・二宮によるアウトローバディを描いた人気作で、第5作『破門』は直木賞(第151回)を受賞している。

 中でも『国境』は、その壮大なスケールから原作者・黒川自身も“映像化不可能”と考えていた作品。騙し取られた金を取り返すため、桑原と二宮が北朝鮮へ密入国し、逃亡した詐欺師を追うという危険な旅を描く。

 主人公の“国境破り”バディを演じた伊藤と染谷。2月28日からスタートした撮影は、大阪、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西各地40ヶ所以上で実施された。

 4月には、大阪・あべのハルカスで“撮影中会見”も開催。伊藤、染谷、井筒監督に加え、原作者の黒川も登壇する異例のイベントとして話題を呼んだ。公式SNSでは撮影現場の様子も連日投稿され、インフルエンサーのエキストラ参加や炊き出しなど、地元住民の協力も大きな支えになったという。

 クランクアップ直後、伊藤は「いま自分にできることをやり遂げられた、という達成感があります」とコメント。「関西のいろいろなところを巡って、ボランティアスタッフ・エキストラや、時には夜遅い撮影での炊き出しなどの協力もいただき、地元の方々の支えが力になりました」と感謝を語った。

 染谷は「関西での2ヶ月間の日々は一夜の夢だったのかな、という気分」と充実した表情。
「地域の方のご協力で、普段は撮影できないような場所も行きましたし、各地で井筒監督が大好きという方にもたくさん出会いました。この『国境』という映画を応援してくださる方のお力があって実現した撮影だったと思います」と感謝を述べた。

 また、プロデューサーの村岡伸一郎氏も、「怒とうのように駆け回った関西各地で、多くの地元の人たちに暖かく支えていただき、本当に感謝しております」と語り、「関西ロケじゃなかったら乗り越えられなかったんじゃないかと本気で思っています」と撮影の日々を振り返っている。

 本作は、大阪と北朝鮮を股にかけた物語であることから、韓国人キャストも出演。今後発表されるキャスト情報にも注目が集まりそうだ。
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