2025-26シーズンもクライマックスを迎え、多くの選手の去就が話題を集めている。サッカー界の契約は6月30日が一つの区切りとなっており、そのタイミングでクラブからの退団が決定する者も多い。
どこのクラブとも契約していない選手はフリーエージェントとなり、移籍金が発生せずに他のチームへと加入することができる。当然ながらそのような存在は貴重であるため、数多くのクラブが獲得を検討することになる。
今回はそんな「この夏にフリーエージェントの立場になる日本人選手」をご紹介する。
鎌田大地
現在の所属:クリスタル・パレス(イングランド)
鎌田大地の去就は、欧州でプレーする日本人選手の中でも再び大きな注目を集めるトピックとなっている。
2024年にオリヴァー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスと2年契約を結んだ当初、鎌田はプレミアリーグでのレギュラー確保に苦しんだ。しかし、シーズン終盤の欧州カップ戦争いにおいて、彼の経験と戦術的なプレーはチームにとって欠かせない価値となり、タイトル獲得に貢献した。
イングランド国内の複数の報道によれば、鎌田はこの夏以降の契約延長に消極的だとされており、再びフリーエージェントとして移籍する可能性が浮上している。
イタリアの名門ACミランがその状況を注視しているほか、かつてプレーしたアイントラハト・フランクフルト時代の高い評価からドイツ・ブンデスリーガへの復帰も取り沙汰されている。
恩師であるグラスナー監督は、今季限りでクリスタル・パレスを退任することを公言している。彼の次の就任先がどこになるのかという点も、鎌田大地の去就に影響してくるだろう。
伊藤涼太郎
現在の所属:シント=トロイデン(ベルギー)
現在シント=トロイデン(STVV)でプレーする伊藤涼太郎は、欧州で最も結果を出している日本人MFの一人へと成長を遂げた。
日本人選手の登竜門となってきたベルギーで伊藤はチャンスを掴み取り、得点とアシストを量産する攻撃のキーマンとなった。現在の契約が最終段階に入っている状況で、クラブが彼を引き留められるかについては不透明感が強まっている。
今シーズンのベルギーリーグで10ゴール5アシストを決めた司令塔には、ハンブルガーSVを含むドイツ勢や、オランダ、さらには欧州カップ戦出場権を争うベルギー国内の強豪も関心を示しているという。
高い技術と汎用性を備えた伊藤は、移籍金なしで創造性を加えたいクラブにとって魅力的な低コストの選択肢だ。契約更新が進まなければ、今夏により大きなリーグへステップアップする可能性は十分にありそうだ。
冨安健洋
現在の所属:アヤックス(オランダ)
冨安健洋ほど、ここ数年でフラストレーションの溜まる経験をした日本人選手は少ない。度重なる負傷により、2026年までの契約延長を結んでいたにもかかわらず、アーセナルでの挑戦は志半ばで幕を閉じることとなった。
双方合意の上でアーセナルを退団した後、冨安はオランダのアヤックスでコンディションを整え、徐々に実戦復帰を果たしている。依然として負傷の影響からは逃れられていないが、9試合に出場して一定のパフォーマンスを見せてきた。
彼のユーティリティ性や守備力は、依然として欧州全土で高く評価されている。特に、かつてボローニャで活躍したこともあってか、イタリアの複数クラブが獲得を検討しているとも。
浅野拓磨
現在の所属:マジョルカ(スペイン)
マジョルカに所属する浅野拓磨の状況も、夏を前に不透明なままだ。ボーフムからフリーで加入した後、ラ・リーガの舞台で自慢のスピードと推進力を見せた場面もあったが、シーズンを通して負傷に悩まされ、勢いを持続することができなかった。
スペインでの報道によれば、多くのベテラン選手が契約満了を控える中、マジョルカ側は浅野との契約延長についていまだ結論を出していないという。
浅野には日本国内や中東のクラブが関心を寄せていると伝えられているが、ドイツでの実績を考えればブンデスリーガ復帰の線も捨てきれないとも。
31歳となった今でも、そのスピードと献身的な守備は大きな武器である。
守田英正
(C)Getty Images
現在の所属:スポルティングCP(ポルトガル)
スポルティングCPでポルトガル屈指の安定感を誇るMFとしての地位を確立した守田英正は、キャリアの重大な決断を迫られている。
ポジショニングの妙、冷静さ、そしてゲームを支配するテンポコントロールにより、守田は日本代表でもクラブでも戦術上の要となった。そしてこの夏にはクラブとの契約を更新しないことを決断し、退団を宣言している。
これを受けて、当然ながら欧州各国で移籍の噂が加速している。プレミアリーグのリーズ・ユナイテッドやアストン・ヴィラが頻繁に候補として挙がっているが、一部のイングランドメディアは交渉の難しさを報じている。
フリーで獲得可能な経験豊富なボランチは希少なため、ドイツやイタリアのクラブも動向を追っているようだ。31歳と脂が乗りきった年齢である守田。この機会を生かし、満を持してのビッグリーグでのチャレンジに臨みたいところである。
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※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)

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